2012年 新春のご挨拶を申し上げます。
本学は、1885(明治18)年に英吉利法律学校として創立され今年で127年目を迎えます。
「實地應用ノ素ヲ養フ」という建学の精神のもと、国を想う若き創立者たち18人は、英吉利法律学校の創立によって、未来の日本の姿を大きく描き、国を構成する一人ひとりの力を育て、人々による国の変革と確立を強く願望したのであります。
東日本大震災の復興や原子力発電所事故問題など、乗り越えねばならない問題が山積しております。この国難に際し、本学は、その困難に立ち向かい、平和で豊かな社会への発展に貢献する人材を養成し続けることこそが責務であると確信いたします。
真理を探究する諸学問を実践する大学という高等教育機関は、そうした未来を様々な視点から探し、求め、もって、新たな時代の形成を果たす、それが真の役割なのではないかと考えるのであります。
このような時代だからこそ、本学は、「他人(ひと)を思い、明日を思う」ことを大切にして参ります。
本年が皆様にとりまして幸多き年でありますようお祈り申し上げます。
2012年 元旦
中央大学理事長 久野 修慈