2011年10月9、10日の両日、池袋サンシャインシティー文化会館にて「第二回日中大学フェア」(主催:独立行政法人科学技術振興機構中国総合研究センター、中国留学服務中心、独立行政法人日本学術振興会、独立行政法人日本学生支援機構)が開催されました。
「日中大学フェア」とは、グローバル化が進む中、世界経済に大きな影響力を有する日中両国間の交流や協力強化の必要性がますます高まっており特に日中大学間のさらなる連携が重要な役割を果たすことが期待されています。こうした背景の下、日中の大学が一堂に会することで交流を一層深めること、特に日本の大学、産業界が近年発展の著しい中国の大学に注目し、どのように連携協力を進めていくかを考える機会として設定されたものです。
ここでは、日本及び中国からの参加大学がそれぞれの大学交流、研究交流、産学連携、人材交流、留学促進に係る活動のブース展示や発表を行いました。中国からは、53の大学、7つの研究機関等、日本からは、50の大学、4つの研究機関等が出展しました。
中央大学は、「大学交流・研究交流」、「産学連携事業」、「人材交流・留学促進」に関する展示を行いました。特に、「大学交流・研究交流」分野として、大学の看板プロジェクトである「国際水環境理工学人材育成プログラム」(2010年度採択文部科学省「日中韓等の大学間交流を通じた高度専門職業人材育成事業(現「キャンパス・アジア」中核拠点支援採択事業、以下「プログラム」)をメイン展示として、積極的にPRを行いました。
期間中、中央大学のブースには、協定校関係者の他、大学院進学を目指す外国人学部生、日本語学校の教員と学生、受験を検討している高校生とその保護者、中央大学OB・OG、他大学の国際交流や研究従事者などの来訪がありました。とりわけ、プログラムに高い関心を示した中国人の学生等には、プログラム取組実施責任者である理工学部山田正教授自らが説明を行う場面もありました。また、「最近の母校の活動を知りたい」、「懐かしく感じブースに足を運んだ」との言葉を口にされるOBの方も多く、中には、ご自身の中国に係る事業経験や成果を基に、プログラムとも絡め紹介して下さる方もおられ、フェアはOBと本学関係者との束の間の交流にもなりました。
大学フェアのもう一つのメインイベントは、「大学アピール大会」(注:5分間で各大学の活動方針や状況をアピールする)でした。この大会には本学から、大学院理工学研究科博士課程後期課程に在学する銭潮潮さん(中国出身)が登壇し、中国人学生からみたプログラムの魅力を中心に中国語による熱のこもった概要紹介が行われました。このアピールを聞き関心をもった日中の研究者が、その後ブースに来られ、資料(日本語、英語) ※ を求める場面もあるなど、プログラム広報の良い機会となりました。
会場内には、プログラムのコンソーシアム校である清華大学、四川大学、上海交通大学や、今年度内に協定締結を予定している大連理工大学も出展していました。プログラム取組実施責任者である山田 正教授をはじめとする関係者は、各コンソーシアム校のブースを回り、プログラムを通じた交流の深化を呼びかけました。また、コンソーシアム校からも、中央大学ブースへの訪問があり、中でも、四川大学は訪日団の代表である石堅副学長自らがブースに足を運ばれ、国際水環境プログラムを通じた協力に対する強い関心を表明されました。
今回のフェアでは、プログラムの紹介をはじめ中国のコンソーシアム校との交流など、充実したイベントとなりました。