FLP松野ゼミが制作したドキュメンタリー「硫黄島から戻ったイチョウ」の概要は次の通りです。
<作品の概要>
日本兵2万人以上が戦死した激戦地・硫黄島。塹壕の中から見つかった血染めのノート。その中に、1枚のイチョウの葉が挟まれていました。そのイチョウの葉は、東京・武蔵村山から硫黄島に出征したある兵士に送られたものでした。
3歳の息子が自宅で拾ったイチョウの葉を、母親が「本土のかおりを楽しんでください」と、父親あての軍事郵便に同封しました。そして、硫黄島は陥落。父親は、戦死しました。しかし、父親は最後の最後まで、そのイチョウの葉を大事に持っていました。
戦後、遺骨収集団が硫黄島で、この父親のさまざまな遺品を見つけました。それらは、武蔵村山に戻ってきましたが、イチョウの葉にまつわる物語は眠ったままでした。松野ゼミは今回、軍事郵便について調査中に、偶然にもこの硫黄島から戻ったイチョウの葉を発見しました。
軍の検閲が厳しく、自由に思いを表現できなかった時代に、このイチョウの葉は、かけがえのない家族の思いを硫黄島の兵士に伝えました。
<新聞報道>
このドキュメンタリー「硫黄島から戻ったイチョウ」の制作については、東京新聞(8月16日付夕刊社会面)、読売新聞(8月27日多摩版)で報道されています。