新年あけましておめでとうございます。
本学は昨年、創立125周年の記念すべき年を迎え、11月に創立記念式典を挙行いたしました。1885年、18名の若き法律家が「實地應用ノ素ヲ養フ」という建学の精神のもと、英吉利法律学校を創立したのが本学の始まりです。
「實地應用ノ素ヲ養フ」という創立者たちの理想は、6学部と大学院、アカウンティングスクール、ロースクール、ビジネススクールの3専門職大学院、4つの附属高等学校、2つの附属中学校を有する総合学園となった現在も、多様な学問研究と幅広い実践的な教育を通じて「行動する知性」を育成するという本学の教育理念に受け継がれています。
記念式典で上演されました大学の歴史を表現した演劇の中に「他人(ひと)を思い、明日を思う」という台詞がありました。中央大学125年の歴史を通して、大学を創り、守り、発展させてきた先人達の熱き志に想いを馳せる瞬間でありました。
新しい年が厳しい環境になることが予想される中、伝統を重んじつつも、新たなチャレンジをする、社会に貢献する教育・研究機関としての歩みを着実に進めていきたいと思います。
本年も皆様にとりまして幸多き年でありますようお祈り申し上げます。
2011年 元旦
中央大学理事長 久野 修慈