法務省の司法試験委員会は9月10日、法科大学院修了生を対象とした新司法試験の2009年度の合格者を発表しました。本学の合格者は162名。昨年(196名)に続き、大学院別合格者数で第2位でした。
今年度は全74校の法科大学院から過去最多の7,392名が受験。合格者は2043名で、初めて前年(2,065名)を下回り、合格率も3回連続で低下し27.64%と初めて3割を切りました。
政府は新司法試験の導入後、段階的に合格者数を増やし、10年には3,000名に増員する方針でしたが、目標達成は厳しそうです。法科大学院間の格差も深刻で、上位10校で合格者の57%を占めています。社会人出身者の合格率も18.87%と低く、法曹界への転身を自重する動きが広がりかねないとの懸念も深まっています。
(提供:学員時報第458号)