中央大学上海オフィスは、米国・ハワイの「中央大学パシフィック・オフィス」、タイ・バンコクの「中央大学・タマサート大学コラボレーションセンター(中央大学タイ・オフィス)」に続き、本学3番目の海外拠点として開設された。
中央大学と上海理工大学は2011年に協定校となり、学術、研究面で積極的な協働を行ってきた。
本学の卒業生でもある上海理工大学・何偉銘日本文化交流センター執行主任の尽力のもと交流を重ね、拠点設置への実質的な基盤を構築し、上海理工大学日本文化交流センターでの「中央大学上海オフィス」の設置が実現した。
開所式前に、中央大学商学部・武石ゼミ生11人と上海理工大学の学生11人によるイベントが行われた。中央大学の学生は英語で「民泊」について、上海理工大学の学生は日本語で「日中大学生活の違い」と「中日(学生)寮文化の違い」について約1時間、相互に発表した。
「日中大学生活の違い」の発表では、上海理工大学の学生から武石ゼミ生に向けて、「アルバイトをしている人はいますか?」という質問に対して全員が挙手した。
「日本の学生の大半にとってアルバイトは生活の一部だと思うが、中国の学生は具体的な目的(例えば新しい携帯電話が欲しいなど)があって、その目的を達成するためにアルバイトをしています」とのこと。
「中日(学生)寮文化の違い」の発表では、「中国の学生寮では、部屋のなかで鍋をしているのが見つかると退学になってしまうが、そのリスクを冒してでも部屋で鍋を楽しんでいる」という実態を明かしてくれた上海理工大学生。驚きの声が上がったが、無邪気に話す上海理工大学生に、武石ゼミ生も笑顔になった。和やかな雰囲気のなか発表は進み、学生同士の交流を深める機会となった。
開所式には、本学より酒井正三郎総長・学長、大村雅彦常任理事、林勘市常任理事、武石智香子副学長・国際センター所長、スティーブン・ヘッセ国際センター副所長のほか、職員5人、学生11人、中央大学学員会中国留学生支部15人が出席した。
受付にはチュー王子、中国・上海でも人気を博した
在上海日本国総領事館総領事・片山和之氏をはじめ、在上海の日本関係諸機関の方々の参加も得られた。上海理工大学からは、胡寿根学長をはじめとする教職員多数と上海理工大学学生11人の参加があり、開所受付にはチュー王子、中国・上海でも人気を博した式には総勢80人が出席した。
開所式後のレセプションでは、両大学の教職員や学生、来賓の方々で、焼き鳥や寿司などの日本料理と歓談を楽しみ、両大学の交流をさらに深める良い機会となった。
興味津々でマグロ解体ショーを見つめた
レセプションのなかで一番の盛り上がりを見せたのが、中央大学学員会中国留学生支部提供によるマグロ解体ショー。参加者の多くがカメラを構えながら約50キロのマグロを囲み、目の前で解体されていく様子に釘付けとなっていた。
「中央大学上海オフィス」では、数年にわたり築き上げ、今回の開所式とレセプションを通してさらに深めた友好関係を基盤に、国際交流に関わる情報収集、学生の留学・学習支援、教職員の研究・研修支援、ネットワーク形成、広報活動を行うことを目的としている。
中央大学は、本学の伝統である実学教育の国際展開を目指し、持続可能な国際社会を支える人材の育成に努めており、この拠点を活用して、上海理工大学とより強固な連携のもと高度な教育プログラムを展開していく。