インドネシアからの留学生で中央大学商学部商業・貿易学科に学び、3月に中央大学名誉博士学位を贈呈されたラフマット・ゴーベル氏(52)が10月末に誕生したジョコ大統領の新政権で商業相に就任した。
日本経済新聞によると、インドネシアにとって日本は投資や貿易で最大級のパートナー。ゴーベル氏は中大への留学経験があり、卒業した帰国後にパナソニックの現地合弁会社のグループ会長やインドネシア日本友好協会理事長などを務めた。新政権下、日本との関係をさらに良好にするための商業相には、うってつけの人事といわれている。
留学時代の教え子となるゴーベル氏の大臣就任に、当時の担当教授、鶴田満彦名誉教授がお祝いのコメントを寄せてくれた。
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ゴーベル商業相に期待する
中央大学名誉教授 鶴田満彦
祝賀会にてゴーベル氏との思い出を語る鶴田満彦名誉教授
中央大学商学部における私のゼミの出身者であるラフマット・ゴーベル君が、2014年10月下旬にスタートしたインドネシアのジョコ大統領政権で、商業相に就任したということは、嬉しいサプライズである。
3月、ゴーベル君が、長年日本インドネシア友好に尽くした功績で、中央大学から名誉博士号を授与されたこともサプライズだったが、今回は、それを上回るものであった。
1984年、たどたどしい日本語能力で中央大学に入学したゴーベル君が、名誉博士号受理演説や卒業式で、立派な日本語で、人間協同の哲学に立って世界の経済社会について語ったとき、私は、その成長に心から感動した。
ASEAN諸国のなかでもっとも将来性に富むインドネシアで、民主主義的なジョコ政権の商業相として、ゴーベル君がその力量を存分に発揮することを期待している。