伝統のたすきがつながって、2015年も箱根で正月を迎えられる。第91回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会は10月18日、東京・立川市に48校が参加して行われた。中央大学は予選7位に入り、箱根駅伝連続出場を「86」と伸ばした。大会出場は89回目。東洋大などシード10校は既に出場を決めている。
中央大学の校名が伝えられた、この時を待っていた
「ウオーッ」。腹の底から出た歓喜が、雄たけびとなって鳴り響く。上下白のジャージを着た中大ランナーたちが体をぶつけあって喜んでいる。「予選会は通過点」と位置付けながらも、絶えず気になるレースだった。昨年の予選会は12位。記念大会特別枠13校に救われた。今回は永井秀篤主将(文4)ら主力が相次いで欠場し、通過できるかと危ぶまれていた。
「前評判がよくなかったので見返してやろうと思った」新庄翔太選手(法4)が怖い顔で胸中を明かした。予選会昨年のタイム、10時間14分12秒。ことしは10時間11分37秒。内に秘めた選手の負けじ魂が、大きな、大きな力になった。
新庄選手には苦い思い出がある。2013年本戦、エースが競う“花の2区”で脱水症状により、チームの足を引っ張った。巻き返しへ、9月の日本学生対校5000mで外国勢に食らいつく日本人トップの3位に入った。
巻き返しはこれで終わりではない。ミーティングでいつも確認している言葉がある。「僕らはできる」。この思いが箱根へ続く。
箱根駅伝の出場が決まって喜ぶ駅伝メンバーと中大ファン
■大会結果
チーム順位 |
位 |
大学名 |
時間・分・秒 |
1 |
神奈川大 |
10・07・11(5回連続46回目) |
2 |
國學院大 |
10・07・18(5回連続9回目) |
3 |
東海大 |
10・07・31(2回連続42回目) |
・
・
・ |
|
7 |
中大 |
10・11・37(86回連続89回目) |
個人順位=3位までと中大選手 |
位 |
選手名 |
時間・分・秒 |
1 |
村山(城西大) |
58・26 |
2 |
オムワンバ(山学大) |
58・34 |
3 |
柿原(神大) |
59・17 |
・
・
・ |
|
16 |
新庄(法4) |
1・00・16 |
18 |
徳永(経3) |
1・00・22 |
32 |
松原(文3) |
1・00・38 |
54 |
鈴木(法2) |
1・00・53 |
67 |
渥美(経2) |
1・01・04 |
81 |
小谷(経3) |
1・01・11 |
120 |
相馬(文2) |
1・01・45 |
121 |
市田(法2) |
1・01・45 |
124 |
多田(経4) |
1・01・46 |
134 |
渡辺(商4) |
1・01・57 |
159 |
谷本(経2) |
1・02・22 |
195 |
清水(経4) |
1・03・08 |
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箱根駅伝記録アラカルト
中大の86回連続89回出場はともに最多。出場回数2位は日大の85回。連続出場2位は日体大の67回。総合優勝回数では、中大の14回が最多で、2位は早大の13回。