新入生の皆さん、入学おめでとうございます。今年も後楽園の地に約千名の新入生を迎え、毎年のこととはいえ、身の引き締まる思いが致します。皆さんの入学を、心より歓迎致します。
入学にあたって、皆さんはなぜ理工学部を選んだのかを、今一度考えてみましょう。理系は、実験や実習があって文系のように時間的な余裕がない、勉強も難しい、時には変人扱いされる(?)。それでも皆さんがあえて理工学部を選んだ理由は何でしょう?それぞれに様々な理由があると思いますが、共通していることは科学や技術に対する夢や憧れがあったということではないかと思います。
塩野七生氏の著書の中に、「指導者に求められる資質とは、知力、説得力、肉体上の耐久力、自己制御の能力、持続する意志、の5つである。」ということが書かれています。これらの資質は、皆さんが将来、職業人として活躍していく上で求められる資質でもあります。この中で「知力」や「説得力」などは、学生生活を送る間に少しずつ身に付けていけるものと思います。しかし、その過程で「持続する意志」がいつでも必要です。皆さんの抱く夢や憧れを、意志を持続させるための活力にして下さい。
大学は夢を実現するための底力を養うところです。日々の勉学の中で、意志を持続させて下さい。理工学部のスタッフは「持続する意志」をもつ皆さんに、助力を惜しみません。皆さんの学生生活が実り多きものとなることを願っています。