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トップ>HAKUMON Chuo【2014年春号】>【入学おめでとう】中央大学で世界水準の学びと経験を

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入学おめでとう

中央大学で世界水準の学びと経験を

福原 紀彦(ふくはら・ただひこ)/学長

福原 紀彦

 将来に向け、世界へ向けて、中央大学に学びの場を求める皆さんを、心から歓迎致します。皆さんが大学進学のために重ねられた努力を讃えますとともに、本学への入学をお祝い申し上げます。そして、本学の環境を活用し、大いに学業に励み、学術・文化・スポーツ・ボランティア等の諸活動に参加して、それぞれの資質と能力を磨き高めて、大きな成長を遂げられることを期待致します。

 中央大学は、1885年に英吉利法律学校として創設され、「白門」を象徴とする129年の歴史と伝統を築きながら総合大学として発展し、「實地應用ノ素ヲ養フ」との建学の精神を社会で実践することを使命としてきました。このことは、今日、多様な学問研究と幅広い実践的な教育を通して「行動する知性。—Knowledge into Action—」を育むという本学のユニバーシティ・メッセージとして受け継がれています。こうした学風を理解し、表層的な技術や知識の習得ではなく、本学での特色ある学修と、本学在学によって得られるさまざまな機会を通じて、公共性と社会性を有する知性を身に付けて戴きたいと思います。

 大学で学び究めるということは、真理を追究して人類社会の持続的発展に資するという普遍的な意味をもっています。中央大学は、いつの時代にあっても、どのような社会においても、大学の価値を維持し向上させることに努めていることはいうまでもありません。さらに、今日のわが国の大学では、少子高齢化のもとでのユニバーサル化とグローバル化が進み、高度な教育と研究を世界水準で遂行するとともに、さまざまな社会連携と社会貢献を果たして、社会変革を主導する役割を担うことが期待されています。本学は、この現代的な役割をもしっかり果たすべく、諸々の取り組みを進めています。

 そうしたことを背景として、皆さんの大学での修学環境が、今、大きく変容していることを理解しておくことが大切です。増大する学びの量は、ICTを駆使しE-learning などを活用して確保し、学びの質は、Active learning や Project Based Learning などを経験して高めることになるでしょう。そして、将来、どのような立場にあってもグローバルな視野とスケールで活躍できるようになるために、世界水準での学修や経験の機会を得ることが必要になっています。本学は全国11大学が採択された全学タイプの「グローバル人材育成推進事業」を展開して、さまざまな機会を提供していますから、新入生の皆さんも大いに参加され、グローバルに視野と活動の範囲を広げて戴くことを期待します。

 さらに、わが国では、東日本大震災や原発事故、相次ぐ自然災害などに伴う困難をはじめ、さまざまな諸課題が生起するなかで、大学では、社会を生き抜き、未来を創造する力を養うことが求められています。本学では、地域や各種組織と連携してボランティア活動等の社会貢献を果たすために、社会連携と社会貢献の理念を定め、ボランティア・センターなどの制度や環境の整備に努めています。新入生の皆さんの参加を得て、本学が社会的役割を果たすなかで、皆さんが優しく逞しい成長を遂げられることを期待したいと思います。

 自分の頭で考え、自分の心に想い、自分の身体で感じることに努めて、大学在学中に巡り会う人間関係やさまざまな機会を大切にして、有意義な学生生活を元気に過ごして下さい。皆さんのご健康とご活躍を心から祈念して、お祝いのご挨拶と致します。