みなさん、卒業おめでとうございます。4月から始まる新しい生活を目の前にして、期待と不安の入り交じった気持ちで過ごしている人も少なくないかもしれません。期待と不安は、私たちの心の中で密接に関連して動いていく感情です。「こんなことをやってみたい」という期待が大きくなればなるほど、「自分にやれるだろうか」という不安も大きくなるものです。そのように感じたときに、最も頼りになるのは自分自身です。大学生活で学んで身につけたことに自信を持って、最初の一歩を踏み出して欲しいと思います。
現代社会は、変化が激しく、先行きが見えない社会だと言われます。未来に対して、不透明感や閉塞感を持つ人も多くいることでしょう。みなさん方が一歩を踏み出そうとしている未来とは、「未だ来ていない」これから先のことです。その未来が、どんなものになるのかについて、あらかじめ知っている人は、この世の中に誰一人としていません。その意味で、誰も未来を知りません。私たちは、未来を予想(expect)し、未来に期待(expect)するしかないのです。未来に期待するということは、未来に希望を持つということです。みなさんには、これから先の未来に大いなる希望(hope)を持ち、未来への跳躍(hop)の一歩を踏み出して欲しいと思います。
未来は見えない。だからこそ、私たちの人生は面白いのです。「見えない未来へ一歩を!」。その営みに対して、心からの祝福を送ります。