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トップ>HAKUMON Chuo【2014年秋号】>【連載】そうだったの!? 「世間ずれ ずれているのは」

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連載

第12回 そうだったの!?

言葉や国語について考えるこの欄は、文化庁の「国語に関する世論調査」などを参考にしている。

世間ずれ ずれているのは

 文化庁は9月24日、平成25年度の国語に関する世論調査を発表した。本来の意味を取り違えて使っている慣用句についての考察があった。「世間ずれ」を本来の「世間を渡ってずる賢くなっている」と正解を答えた人は35.6%。55.2%の人が「世の中の考えから外れている」と答えた。9年前の同じ調査では、本来の意味を知っていた人は51.4%で、取り違えた人は32.4%だった。

 ほかに、「まんじりともせず」は眠らないでという意味だが、正解率は28.7%。「じっと動かないで」と思っている人が51.5%と半数を超えた。

 「やぶさかでない」を「喜んでする」と本来の意味を知っている人は33.8%。「仕方なくする」と受け止めている人は43.7%となった。

 一方で、電子レンジで加熱する意味の「チンする」や怠けることを示す「サボる」といった言葉はそれぞれ90.4%、86.4%にも達していることが分かった。国語辞典の編集者によると「もはや日本語となり、辞書に掲載すべきとの意見が出てくるだろう」と受け止めている。

お茶する 喫茶店やカフェに入る
事故る 事故を起こす、事故に遭う
パニクる 慌ててパニックになる
愚痴る 愚痴を言う
告る 好意や愛を告白する
きょどる 挙動不審な態度をする
タクる タクシーに乗る
ディする けなす、否定する