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世界に翔く学生育成~英語力強化プログラム~
左から山下さん、長澤さん
プロ野球・長嶋茂雄さんに選手時代の有名な逸話がある。自身初の米国キャンプ(春季トレーニング)でフロリダに滞在中、「おっこっちは、ちっちゃな子どもでも英語を話すのか。さすがはアメリカだ」。こんな話は遠い昔のことで、今では企業の社内公用語が英語になる時代。中央大学ではグローバル人材育成の一環で英語力強化プログラムを推進中。TOEIC集中講座の受講生2人に「私と英語」をテーマに話を聞いた。
「飛行機に搭乗するのではなく、陸上勤務として、情報収集の仕事をすると思います」
緊迫の度合いが高まる尖閣諸島、ロシアの隕石落下などインテリジェンスと呼ばれる情報戦は国の命運を左右するといわれる。山下さんはその最前線に立つ。「職場でも英語が重視されると思うので受講しました」
中大国際センターは英語特別強化に伴い、TOEIC・TOEFL集中講座を春休みに開講した(2月11日~3月22日)。プログラム作成など講座監修の野村菜月先生によると、「TOEIC予備校と同じくらいの充実した内容です」
受講生はアッという間にのべ500人を超えた(複数講座受講生を含む)。
山下さんは「2年の授業でTOEICの勉強を始め、以来独学で続けてきました。自己最高点は735。授業は2時間強、ぎっしり内容が詰まっていて、終わるとぐったりしますが、いいチャンスなのでスキルアップを目指して頑張っています」
講師の中川千帆先生は「教室の雰囲気が違います。みなさん自主的に取り組んでいます。真剣な表情です」と驚いたようだ。
「1年秋のスコアは210点でした。ショック、絶望です。2年の8月にフィリピン・セブ島へ1カ月のTOEIC留学へ行きました。インターネットで見つけました。めちゃくちゃ安かった。1日10時間みっちり。講師の男性と一対一。授業はもちろん、日常の会話も英語。土日の休みに遊びに行くにしても英語で予約しますから1日中英語でした」
その甲斐あって帰国後は710点と急上昇した。1月に目標の735点をクリア。「いまは800点を目指しています」
英語が耳になじむと好きな米大リーグ中継ががぜん面白くなってきた。米国からの中継をナマでキャッチ。日本語の解説は不要になった。
TOEIC、TOEFL各テストに精通した、専門の先生監修による集中講座は夏休みも開講する予定だ。