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トップ>HAKUMON Chuo【2013年早春号】>【陸上競技部 駅伝チーム】陸上競技部~3・3日本学生ハーフマラソン~ 自己ベスト更新7人 再建の手ごたえつかんだ中大駅伝チーム

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陸上競技部 駅伝チーム

陸上競技部~3・3日本学生ハーフマラソン~

自己ベスト更新7人 再建の手ごたえつかんだ中大駅伝チーム

強豪復活を目指す中央大学陸上競技部駅伝チームは3月3日、東京・立川市で行われた日本学生ハーフマラソン(21.0975km)選手権に26選手が出場し、7人が自己ベストを更新するなどチーム底上げに手ごたえをつかんだ。東京―箱根間往復大学駅伝競走では「途中棄権、記録なし」に終わり、28年続けてきたシード権(10位まで)獲得が途切れた。次回の箱根駅伝は予選会9位以内が参加資格となる。

滑走路からスタート

 スタート地点は陸上自衛隊立川駐屯地滑走路、日ごろは関係者以外立ち入り禁止の区域だ。大事な予選会とほぼ同じ設定とあって、コースを知るうえではまたとない機会。国営昭和記念公園とその外周道路を走るコースに試走組6人を含む32選手が挑んだ。

 全国の大学から参加した選手は約1200人。そのなかで中大勢のトップは箱根駅伝3区を走った須河宏紀選手(経3)の1時間3分42秒。代田修平主将(経3)=箱根6区=が1時間4分1秒で続いた。徳永照選手(経2)=同7区=が1時間4分20秒。箱根8区で幻の区間賞と言われた永井秀篤選手(ひでのり、文2)は試走組だった。

 チーム内では4位以下となるが、三宅一輝選手(法2)、大家良介選手(商3)、渡辺俊平選手(商3)らが自己ベストを記録した。

再建途上

 最寄りのJR立川駅や同西立川駅から、スタート地点まで徒歩30分ほどかかる。熱心な中大ファンは応援小旗を持って、ここにも大勢詰め掛けていた。レース後、応援の人たちに浦田春生監督が「チームを立て直す途上です。きょうは5人がハーフマラソンに初めて挑みました。チーム一丸となって、もう一回り、いやもう二回り、力をつけていきたい」とあいさつ。代田主将は「みなさん、朝早くから応援ありがとうございます。まだ他大学とは力の差があります。もっと力をつけていかなければなりません。力をつけ、予選会ではトップ通過するよう頑張ります」と力強く言った。

 予選会は一斉にスタートし、上位10人の合計タイムで争う。実力選手が好タイムを出しても、ほかの選手が低迷するとチーム成績はよくならない。昨年の日体大はエースの服部翔太選手(当時3年)をペースメーカーにして集団で走る作戦をとった。

 その予選会を1位で勝ち上がった日体大が箱根総合優勝、2位通過の帝京大が4位。本戦出場9校のうち4校が、シード権を得る10位までに入った。

 中大の当面の目標は、予選会上位通過である。

チームの再建はごみの分別から
 大改革を叫ばれているチームにあって、選手たちは寮生活から改革を始めた。関係者によると、玄関で脱いだ靴は所定の場所へ、トイレのスリッパは次の人のためにそろえる、ペットボトルは飲み残しを捨て、ラベルをはがし、キャップはエコ活動に回す。ごみもきちんと分類してから出している。負傷などでレース参加ができないときは、選手が動く周辺の小石拾い、ごみ拾いなどをして、選手にけがのないよう支援する。チームのために自分は何をするか、何ができるか―自発的に考えるようになっている。また、チームの決まりごとは、下級生にも答えやすいようにとアンケートで意見を求め、選手全員で話し合う。「生活面できちんとしている選手はタイムもいいです」と代田主将。「細かいことができなければ大きなことはできません」と続けた。須河選手も「選手ミーティングが多くなりました」と自覚を口にした。