経済学部卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。
多くの方はこの4月から実社会に進んで、社会人としての一歩を踏み出すことになると思います。その一方で、昨今の雇用情勢の悪化から、就職活動の継続を余儀なくされる方もいるかもしれません。いずれにせよ、大学卒業を機に新しい人生のステージに立つことになります。経済学部の教職員一同はみなさんの活躍を期待しております。
経済学部を卒業するということは、学士(経済学)の称号を授与されるということです。今後、みなさんは周囲から経済学士としての実力を備えているとみなされます。その心構えはできているでしょうか。経済学部で4年間学ぶことによって、みなさんは経済学の一定の体系的知識を身につけたことでしょう。と同時に重要なことは、授業やゼミ活動などを通じて、様々な応用能力や総合的判断能力を養ってきたはずです。学士に期待されるのは、この知識と総合的な応用判断能力なのです。
日本および世界の経済現象や社会現象は日々変化しており、大学で学んだ知識だけでは今後十分に対処できないこともあるかもしれません。その意味では、卒業で勉強から解放されると思うのではなく、卒業後も読書や教養の機会を活用して、知識と知的能力を不断に深めるよう努力してください。
最後に、今後とも健康に留意して、少しのことにくじけず、前向きに人生を歩んでいかれることを期待して、贈る言葉とさせていただきます。