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トップ>HAKUMON Chuo【2012年冬号】>【ニュース&中大ニュース】中大初の経産省内定も

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ニュース&中大ニュース

中大初の経産省内定も

~国家公務員総合職等採用合格者祝賀・激励会~

国家公務員総合職等採用試験合格者の祝賀・激励会が11月17日夜に後楽園キャンパス3号館大会議室で行われた。
中央大学から23人の合格者が誕生し、7人が出席した。「国家公務員叩きの強い時代に、これだけの学生が公務員を志してくれて頼もしい限りである」1979年に中大法学部を卒業した総務省統計局長の須江雅彦氏は祝辞をこう切り出して喜びを存分に述べた。

防衛省に内定した岩丸さん(写真右)

 何度もアタックした官庁訪問で苦戦しました、と話してくれたのは、厚生労働省に内定した淺野優歩さん(法学部法律学科)と多田静香さん(公共政策研究科)だ。

 最初の面接では深みがないと指摘された。改善策はこうだった。相談会やアルバイト、NPO参加などで自分を見直す。面接では自分の強みだけでなく相手の立場で話す。なぜ自分がこの職を目指すのか。根本的気持ちを強く持つ大切さを見出した。

 同じく厚労省内定の菅野喜之さん(法学部法律学科)は「日本とは、国家とは。そんなことを言える人になりたい」と弁護士志望から国家公務員へ。

 国税庁に内定した久田訓寛さん(法務研究科)は国家公務員の魅力をこう語る。「弁護士は事件が起きてから解決に乗り出しますが、国家公務員はそんなことが起こらないために活動する。その違いに惹かれました」

実力で戦ってみろ
東大・京大には負けない

祝賀・激励会に出席した先輩たち

 防衛省に内定した岩丸栄樹さん(法学部政治学科)は、高校時代から国家公務員、とくに警察庁に関心があったが、中大入学後に国際的な視野を持つようになり、人々を守る防衛省を志した。

 国税庁内定の清水光さん(法学部法律学科)は祝賀会で「自己研鑽に励み、国の根本に関わりたい」と意欲を見せた。平井貴大さん(公共政策研究科)は省庁改編後、中大初の経済産業省内定者である。大切なことを尋ねると、「ブレないことに価値はない。今の社会は平気で物事がひっくり返る。初志貫徹は大切だけど、そこに至るまでのすべてをがんじがらめにする必要はありません」との答えが返ってきた。

 祝賀会で感じたのは、中大の「繋がりの強さ」と「教育の質の高さ」である。法務省出身で弁護士の中津川彰氏(1958年、中大法学部卒)は、中大生の中には東大生や京大生に引け目を感じている者がいるが、「実力で戦ってみろ。絶対に負けない」と激励した。取材した多くの先輩が、官庁訪問では自分自身を見てくれるので、素直にありのままの自分を表現することが何より大事だ、と証言した。

 国家を繋ぐリレーにまた新たな先輩が加わった。先輩方の活躍を応援します。

(学生記者 矢嶋万莉子=法学部2年)