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トップ>HAKUMON Chuo【2012年冬号】>【3年ぶり 第21回中央大学ホームカミングデー開催】雨中に来場者約2800人 呼びかけの「お帰りなさい」に破顔一笑

Hakumonちゅうおう一覧

3年ぶり 第21回中央大学ホームカミングデー開催

「お帰りなさい」の横断幕が来場者を迎える

雨中に来場者約2800人
呼びかけの「お帰りなさい」に破顔一笑

お帰りなさい

 卒業生のふれあいの祭典「ホームカミングデー」が10月28日、3年ぶりに中大多摩キャンパスで開催された。昨年は東日本大震災で自粛、一昨年は創立125周年記念式典と同時期のため開催が見送られた。

 当日はあいにくの雨だったが、大勢の卒業生が最寄り駅の多摩モノレール「中央大学・明星大学」駅から急ぎ足で開会式会場へ向かった。途中各所でスタッフジャンパーを着た係員の「お帰りなさい」のひと言に破顔一笑。

親子三代卒業生

親子三代卒業生として表彰された須永さんファミリー

 開会式では、親子三代の卒業生13組が表彰された。「本日の主役、登場です。晴れ姿と申し上げたらよろしいでしょうか」。司会の吉田塡一郎氏(元日本テレビアナウンサー、1969年卒)が声高らかに言い放った。

 13組表彰は過去最多。中大が社会から高く評価され、歴史が深く刻まれている証左といえる。1組ごとに壇上中央に並び、表彰状を受け取る。各ファミリーに事前取材していた曽根純恵氏(日経CNBCキャスター、2000年卒)が、それぞれの思いを紹介した。

 「うれしいような、照れ臭いような気持ちです」「質実剛健の校風が気にいっています」「環境も学生も雰囲気が素晴らしい」「不思議な縁を感じます」「受講した先生が父の友人でした」

 石川ファミリーのコメントが会場をさらに活気づけた。祖父・石川仁三さんが1957年・商学部卒業。父親・俊之さんが1987年・法学部卒業。孫・亮太郎さんが理工学部3年在学中。「三代で商、法、理工と続いた。次の世代に経済、文、総合政策学部とつなげたい」

 中大は現在6学部を有する。目指すは“全学部制覇”だ。

中央大学・親子三代表彰者(敬称略)
安納 辰男
専門部法学科(1943年卒
安納 宏和
商学部会計学科(1977年卒)
安納 晴美
経済学部公共・環境経済学科(2012年卒)
石川 仁三
商学部(1957年卒)
石川 俊之
法学部法律学科(1987年卒)
石川 亮太郎
理工学部都市環境学科3年生
石毛 平蔵
専門部法学科(1949年卒)
石毛 広一
法学部法律学科(1988年卒)
石毛 沙英
法学部法律学科2年生
植竹 秀雄
商学部(1953年卒)
植竹 伸吉
文学部史学科(1984年卒)
植竹 俊允
文学部人文社会学科1年生
荒瀬 秋夫
法学部(1953年卒)
上田 志保子
商学部会計学科(1982年卒)
上田 竜一郎
商学部金融学科2年生
川島 
法学部(1951年卒)
川島 正博
経済学部国際経済学科(1980年卒)
川島 正樹
経済学部経済情報システム学科2年生
北原 光男
商学部(1955年卒)
北原 真之
理工学部管理工学科(1983年卒)
北原 拓朗
商学部経営学科1年生
須永 昭二
法学部(1950年卒)
須永 由夫
法学部政治学科(1985年卒)
須永 幸寿
経済学部国際経済学科3年生
染谷 善七
経済学部(1939年卒)
染谷 英夫
経済学部経済学科(1969年卒)
染谷 光城
専門職大学院戦略経営研究科(2012年修了)
沼田 良男
専門部法学科(1951年卒)
沼田 正信
経済学部産業経済学科(1981年卒)
沼田 典久
文学部人文社会学科1年生
羽成 孝子
文学部文学科(1956年卒)
羽成 由紀子
文学部文学科(1985年卒)
羽成 侑花
法学部法律学科2年生
平口 慎
法学部(1950年卒)
平口 章
法学部政治学科(1976年卒)
平口 誠
法学部法律学科(2002年卒)
松本 典三郎
法学部(1936年卒)
松本 紀一
法学部法律学科(1965年卒)
松本 夏木
法学部法律学科(1997年卒)

フェンシング親子対談

 今回は「絆」をコンセプトにイベントが盛りだくさん。五輪開催年とあってロンドン五輪フェンシング男子フルーレ団体で銀メダルを獲得した千田健太さん(2009年卒)と父親で1980年モスクワ五輪代表の千田健一さん(1979年卒)による親子対談が実現した。

 健太さんが宮城・気仙沼高2年時に、高校教師の父親が同校に赴任して“親子鷹”が始まった。父親は「親子だから」と言われないよう練習や指導をあえて厳しくした。そのためにメダリストの健太さんは当時父親を「鬼」と陰で呼んでいたという。

 苦労の甲斐あって五輪で日の丸を揚げるまでになった息子へ「これからは優しい父親になります。罪滅ぼしですかね」と笑顔で話していた。

 会場からは「早くに孫の顔を見て親子三代、中央大学だ」と激励の声が飛び、千田親子にも親子三代の期待がかけられていた。

 対談の前には中大フェンシング部員による模範実技が行われた。解説者は健太さんで、ルール説明、勝負のポイントなど分かりやすいトークに会場からは「そうだったのか」とうなずく姿が散見された。健太さんの好意で五輪銀メダルが係員とともに会場を回った。「重いね」「すごいぞ」といった声とともに自身の首から下げて記念撮影をしている人もいた。

親子対談で登壇した父親・千田健一さん(左)、メダリストの健太さん(中央)、司会の吉田塡一郎さん

千田親子対談でフェンシングの模範実技をする中大フェンシング部員の2人

福引抽選会

 イベント企画は総数31、模擬店の出店は44を数えた。駅伝ファン注目の「対談 ロンドン五輪と箱根駅伝」(山本亮氏、浦田春生駅伝監督)、東日本大震災から復興を目指す「講演会 炭鉱から観光へ そして復興へ」(常磐興産・斎藤一彦社長)の会場教室には大勢が詰め掛けた。

 斎藤社長は「私どものスパリゾートハワイアンズにおかげさまで来場者が増えていますが、福島全域にもお越しください」と呼びかけていた。

 フィナーレは福引抽選会。50ccのスズキ・スクーターやシンガポール旅行券(20万円相当)など豪華景品の獲得に大きな歓声が上がった。

 中大の卒業生は約53万人。大学は「おもてなし」の気持ちで卒業生を迎えます。卒業生で未体験のあなたへ。

 次回も新たな試みを用意してお待ちしています。