トップ>HAKUMON Chuo【2012年夏号】>【新企画】そうだったの!?
「あの人は姑息だから」。こう言われたら、「ひきょう者」と思う。調査にそう答えた人が71%にも達した。本来は「一時しのぎ」を意味する。正解率は15%だった。知っているようで知らなかった言葉の数々。新企画「そうだったの!?」は、こんな言葉を集めた。文化庁の「国語に関する世論調査」を参考にした。
悪いことと分かっていながらの行為という解釈をしているが、これは誤解。
本来は信念に基づく行為を意味する。
相手に気配りや遠慮をしないでよいとの意味だが、反対に気配りや遠慮をしなくてはならない、と思っている人が多い。
「この球場は阿部にとって、ホームランがよく出るというジンクスがあります」。ジンクスは縁起のよくないときに使う言葉で、初年度の成績がよくて2年目不振だったとき、「2年目のジンクス」という。ホームランがよく出るときの表現は、縁起のよい球場、ゲンのよい、相性のいいなどの言葉が適切だ。
「ハダザムイ」は残念ながら間違い。正しくは「ハダサムイ」と、“さ”が濁らない。寒いときに年中使われているようだが、本来は秋になって、肌に寒さを感じることをいう。
「自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求める」ことで、元気のない者に刺激を与えて活気づけることではない。
弱冠とは20歳になったお祝いにかぶるもので、弱冠は20歳を意味する。
元日は1月1日、元旦は1月1日の朝。元旦の夜という言い方は不適切。
郵便局に預けるのが「貯金」、銀行が「預金」。
入院ベッド設備があるのが「病院」、ないのが「医院」。
食料は、野菜・肉・魚などの食べ物。食糧とは、米・麦などの主食。
会社には人が住んでいないから「住所」ではなく、「所在地」となる。