被災地のために

　中大ＯＢの五輪代表にフェンシングの千田（ちだ）健太選手（２６歳＝２００９年文学部卒、ネクサス所属）も名乗りをあげた。日本協会が５月２５日に男子４人を発表したもので、定職がなくニート剣士と呼ばれた北京大会銀メダルの太田雄貴選手（森永製菓）も含まれている。

　個人と団体に出場予定の千田選手は、個人１１位に終わった北京大会の雪辱戦となるが、今回は故郷を強く意識している。宮城県出身。東日本大震災で被災した郷里の気仙沼市に向けて、「すべてを出し切り、地元に明るいニュースを届けたい」と話している。

　１７０ｃｍ、６９ｋｇ。２００６年ドーハ・アジア大会、０８年北京五輪代表、１１年アジア選手権では銀メダルを獲得した。フェンシングの競技開始は開会式翌日の７月２８日だ。