日中韓グローバルプログラムの一環で来日した韓国・仁川大学のリー・カビョン副総長はじめ教員3名と学生15名が、2月4日から10日まで中央大学で研修を行い、この間6日には多摩キャンパスを訪れ、福原紀彦総長・学長を公式訪問した。
このプログラムは、日本の中央大学、韓国の仁川大学、中国の対外経済貿易大学と天津理工大学大学が「東アジアにおける持続可能な地域設計と地域ガバナンスの研究教育拠点づくり」をテーマに推進しているもので、今年4月からの具体的実施を前に、準備段階の一環として仁川大学の一行が来日した。
また2月23日から25日の日程で、仁川大学の主催で開かれた国際シンポジウムに、中央大学から教員5名、学生23名が参加。その際に、中国の対外経済貿易大学、天津理工大学から参加した教員も加わり、相互の学生交換、合同フィールド実習、単位互換など、今後の具体的な取り組みについても検討した。
プログラムは具体的には、環境教育や環境政策の立案といった大学の持つ研究・教育機能を十分に活かして、東アジアにおける持続可能な地域設計と地域ガバナンスの研究・教育の拠点づくりを目的にしている。
中央大学で1999年から始められ、文部科学省の「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(2004年度)、「質の高い大学教育推進プログラム」(2008年度)に採択された研究・教育の取り組みを、中国、韓国に展開。また、大学の研究・教育機能を活用して、地域の活性化を図るという「中大・八王子方式」を、中国の対外経済貿易大学・北京、天津理工大学・天津、韓国の仁川大学・仁川に展開させることも推進する。
教育・研究の具体的な取り組み内容については、日中韓の参加大学が共同してフィールド実習を行うとともに、プログラムに関わる科目履修を条件として共同の修了証書を付与。それぞれの大学にある既存の科目と留学制度を活用し、日中韓の大学研究者がこれまでに培ってきた強い連携を活かして、プログラムを進めて行くことにしている。
福原紀彦総長・学長(前列右から4人目)と記念写真におさまる仁川大学の一行