経済学部新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
高校三年間の生活と受験勉強を経て、これから新たな大学生活四年間が始まります。親元を離れて一人暮らしを始める人もいるでしょう。いろいろな期待と不安を持って、この2012年4月を迎えていることと思います。
さて今日では、世界的不況の継続、EU共通通貨ユーロの不安、ギリシャ・イタリアの財政危機だけでなく、日本国内でも東日本大震災から復興問題、原発および電力問題、政府の財政赤字と年金・増税問題など、様々な不安定要素や楽しくないニュースが目につきます。
これらは確かに頭の痛い問題ですが、同時にこれらはみな経済学と密接に関わる問題でもあります。みなさんがこれから勉強する経済学は、そうした課題に応える現実的学問であり、その意味での楽しさおもしろさもあるのです。
中央大学経済学部では経済学および総合教養について体系的な授業カリキュラムを整えています。また、中央大学経済学部の教員はすべて、経済学ないし社会科学や外国語等の専門研究者であり、授業やゼミ活動を通じて学生のみなさんとの学問上の交流を楽しみにしています。言うまでもなく、大学での勉強は、自分なりの問題関心を持って主体的・積極的に取り組むことによって、さらに楽しくかつ有意義なものになります。
この緑豊かな多摩キャンパスにおいて、これからの4年間を是非有意義に過ごしてください。