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トップ>Hakumonちゅうおう【2012年早春号】>【‘12年春――学生記者最後の〈私〉ニュース】人の魅力がまぶしかった取材活動

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‘12年春――学生記者最後の〈私〉ニュース

人の魅力がまぶしかった取材活動

石川 可南子/法学部(長崎県立長崎西高校出身)

石川 可南子

 大学1年の春、学生記者として右も左も分からない頃から、取材でいろいろな人に出会う度、その人だけがもっているキラリと光る魅力に気づき、「この人みたいになりたい」と、ずっと思ってきました。

 大学生活も4年が過ぎ、卒業が間近に迫った今でも、取材の前のワクワク感と、取材後のその人の魅力への憧れは全く変わりません。取材を通して人の魅力を引き出すことのできるこの活動が、たまらなく楽しかったからこそ続けてこられたのだと思います。

 思えば私の大学生活は、常に学生記者としての取材活動と共にありました。記者仲間の誰よりも、多くの記事を書いてきたと思います。

 もちろんそれは、取材の回数を重ねたかったからではなく、取材を通して自分の知らない世界で活躍する多くの人から話を聞くことができ、自分の内面を磨くチャンスだと気づいていたからでした。取材で出会った人から刺激を受け、それがきっかけで自分の大学生活のあり方を決めたこともしばしばでした。

 インドで国際ボランティアをされた先輩からは、外国で自分のやりたいことを自由にやれるんだという勇気を教わりました。水泳や野球、自転車のスポーツ選手からは、努力を重ね、1つのことを一生懸命やりきる姿勢を教わりました。

 「強い力士を育てるだけではなく、礼儀のある立派な人を育てる」という信念を持った大相撲の楯山親方(元関脇・玉春日)からは、人としての基本的な力が何よりも大切なのだと教わりました。卒業後の進路で自分の目標を達成された先輩方からは、特別な活動だけではない、日々の講義の大切さを学びました。最後のインタビュー取材となった福原紀彦総長・学長からは、感情を開放して若者らしくチャレンジし、多くの人とつながるネットワークの大切さを教わりました。

 どれもこれも、人の魅力がまぶしくて、それを追い続けた取材活動でした。取材した人も、その人から学んだことも、どれ一つとして同じものは無く、その一つ一つが今の私の大学生活、そして私という人間の血となり肉となっているという実感があります。

 この4年の間に、思った以上に私は、「人から学ぶ」ことで人として成長できました。そして少しは、これまで取材を通して出会った多くの素敵な方々に近づくことができたかもしれません。この春からは学生時代の、人から学んだ多くのことを糧として、社会人としてしっかりと歩んでいきたいと思っています。