Chuo Online

  • トップ
  • オピニオン
  • 研究
  • 教育
  • 人‐かお
  • RSS
  • ENGLISH

トップ>Hakumonちゅうおう【2012年早春号】>【群像 それぞれの春】卒業後はメルボルン法科大学院に進学 『やる気応援奨学金』で国際感覚磨く

Hakumonちゅうおう一覧

群像 それぞれの春

卒業後はメルボルン法科大学院に進学
『やる気応援奨学金』で国際感覚磨く

町田 絵里奈さん/法学部(東京都立国際高校出身)

町田 絵里奈

 今春、オーストラリアのメルボルン法科大学院に進学する町田さん。その先に描いている夢、というより目標に据えているのは「国際連合やインターポール(国際刑事警察機構)で働く」ことだ。国際的な仕事に目を向けている町田さんが大学4年間、フルに活用してきたのが法学部の「やる気応援奨学金」だった。

 1年生の時にイギリスに3週間、法律英語を学びに語学留学し、2年生の時には国際金融インターンシップで香港とシンガポールに合わせて10日間滞在した。3年生では公務員部門の奨学金を取得し、計3回、「やる気応援奨学金」を利用した。「イギリスではアメリカ英語がなかなか通じずに苦労した」というが、奨学金で国際感覚を身につける恩恵にあずかった。

 「中央大学に入学してからすぐに『やる気応援奨学金』について調べました」というから、活用の仕方は計画的だった。そもそも町田さんが世界に目を向けるようになったのは、国際学科で学んだ高校時代で、中央大学に進学してからは国際的な活動に徹した。

 サークルはALSA(Asian Law Students, Association)に所属し、アジアの学生たちと各国の問題について英語でディベートを行ったり、日本の女性労働問題について英語で論文を書いたりした。韓国まで行き、英語でディスカッションを行ったこともある。

 ゼミは英米法の長内了教授のゼミに所属。メルボルン法科大学院に進学を決めた理由の一つには、長内教授の「国際機関を目指すには日本の大学を出たというだけでは足りない。専門性の高い教育を国際共通語である英語で提供する海外の大学院で学ぶことが必要だ」というアドバイスもあった。また同法科大学院がオーストラリアの中でも特にアジア法研究に力を入れている、という点が、進学先を決定するうえでのポイントになった。

 メルボルン法科大学院ではMaster of Lawsという社会人向けのコースで学ぶことにしている。このコースには30歳代から50歳代の社会経験豊かな人達が多く在籍する。町田さんは、「同じ年の学生と学ぶのではなく、高い知識を持った人々と一緒に学ぶのは不安でもありますが、知識レベルの高い環境の中で学べるのが今から楽しみです」と目を輝かせる。

 町田さんは「中央大学は本当に親身になって相談に乗ってくれる教授が多くて非常に助かりました」という。長内教授もその一人だ。最後に後輩に対して「就職難といわれていますが、不安にならずにどんどんチャレンジしてください。4年間はあっという間です。思い立ったことはすぐに実行に移すべきです。また国内にとどまらず海外にもぜひ行ってみてください」とアドバイスを送ってくれた。

(晝間)