Chuo Online

  • トップ
  • オピニオン
  • 研究
  • 教育
  • 人‐かお
  • RSS
  • ENGLISH

トップ>Hakumonちゅうおう【2011年早春号】>【群像 それぞれの春】計画を立て、実行に移した4年間 現場を見て、人と接し、見聞広める

Hakumonちゅうおう一覧

群像 それぞれの春

計画を立て、実行に移した4年間 現場を見て、人と接し、見聞広める

古川 浩章さん/商学部(私立桐蔭学園高校出身)

古川 浩章

 「アルバイトで資金を集めて、大学2年でヨーロッパを一周。3年、4年では海外に留学をする」―。古川さんは、入学当初からこのような計画をたてていたという。そして、その通りに実行した。「計画をたてて、実行するのが自分の性分です」と明るく笑顔で語る。

 まず、「入学してからアルバイトで100万円ためた」。それを元手に、大学2年の夏に40日間かけて、ヨーロッパ一周の1人旅に出た。「もっと視野を広げることが重要だ」との思いからだった。

 旅では、「安いホテルに泊まることができればいい方で、ほとんどが野宿。一日の食事がリンゴ1個の時もあった」。ヨーロッパを一周して「自分の考えの狭さになさけなくなった。旅先で色々な国の人と話して、世の中には素晴らしい人がいっぱいいて、もっと世界に人脈を広げたい」と強く感じた古川さんは、「大学時代にもっと行動力を広げていこう」と考えるようになったという。

 次に3年の時に海外留学した。留学先には、イギリスのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスを選んだ。8歳までイギリスに住んでいた古川さんは、幼少時代をすごしたイギリスで勉強しようと思ったからだ。

 ロンドンでは、現地の大学で金融や企業のマネージメントを学んだだけではなく、語学の勉強にも多くの時間を割いた。今では「英語で細かいビジネスマン交渉ができることを目指している」というまでに英語力を磨いた。

 そして、今度は4年になって、商学部の『チャレンジ・スカラシップ』を使って北京大学に留学した。「49カ国の人々がいて、みんな、授業での真剣さが日本とはまるで違った。分かるまで質問をして、学ぶことに貪欲。留学生のなかには、50歳くらいのビジネスマンもいた」と話す。

 古川さんは、留学した大学で学ぶ一方、精力的に行動した。ロンドンでは現地企業にインターンシップしたり、北京では『万里の長城』を1週間で制覇したりしたという。「誰にもチャンスは平等だと思っています。行動すれば絶対にチャンスがつかめる。行動に意味があるかどうかを考えるのではなく、実際に足を運んで現場を見ることが重要だと思う」。

 こう語る古川さんは、FLP国際協力プログラムの緒方俊雄ゼミの活動では、ラオスに行き、現地の大学生や日本の企業とともに900本の植林を行なった。

 「今後も、国際的に通用する力を身につけたい。出会いを大切にして世界に人脈を広げたい。そのために、もっと見聞を広めて、多くのことを吸収しようと思う」と古川さんは、さらに先を見据えた計画を心に描いている。

(豊福)