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トップ>Hakumonちゅうおう【2010年冬季号】>【創立125周年記念展示】『学びのたから 中央大学の起源・絆・記憶』

Hakumonちゅうおう一覧

【創立125周年記念展示】

『学びのたから 中央大学の起源・絆・記憶』

展示品を熱心に見入る来場者

 創立125周年記念行事の一環として、記念展示『学びのたから 中央大学の起源・絆・記憶』が11月13日~11月20日まで、多摩キャンパス・クレセントホール(9号館)2階回廊で開かれた。

 「起源・絆・記憶」の3つのテーマから、「学びのたから」とは何か、を追ったこの記念展示では、第1部で、18人の創立者の群像はじめ、1885年創立の英吉利法律学校から東京法学院に関わるさまざまな資料を数多く展示。

 この中には、増島六一郎初代校長(1857~1948)の法服・法冠とバリスター(法廷弁護士)ウィッグ、穂積陳重(1855~1926)のミドルテンプル留学時の学生証や紀行、また本学を代表するジャーナリスト、杉村楚人冠(1872~1945)が企画した世界一周旅行時の資料や長谷川如是閑(1875~1969)と共に書いた書幅など珍しい資料が展示されていた。

 なかでも菊池武夫(1854~1912)がボストン大学留学時に記した、John・Green先生の授業ノートは、文献としても大変貴重で、現在のアメリカにも存在していないという。

 また卒業生として初めて幹事・理事となって大学経営に携り、本学が財政難に陥った際には私財をなげうって支えたという佐藤正之(1865~1929)と、在外留学生との交流を物語る絵葉書が展示され、当時の学びの姿が紹介されていた。

 この展示会は、入学センター事務部大学史編纂課が1年をかけて準備し、創立者のご子孫や本学図書館、学外諸機関などから貴重な資料を提供していただくなどの協力を得て実施した。

 第2部では、84回の最多出場、連続81回出場、総合優勝14回、大会6連覇の偉業を誇る本学の箱根駅伝の輝かしい歴史と記録を紹介。第72回大会(1996年)で総合優勝したときの「赤い襷」や、数々の優勝杯、優勝盾などが展示されていた。

 第3部では、駿河台、後楽園、多摩のキャンパス模型を活用したインタラクティブアート「光と記憶のジオラマ」が公開された。この展示は、校舎の模型の上にポイントを置くと、その場所に関する映像が下から上へ敷かれた白い布の上を次々と流れてゆき、当時のキャンパスの情景を懐かしむことができる。

 制作・演出の松尾高弘氏は、「映像が流れていく光景は、過去から未来へ歴史がずっと続いていく様子を表現している」と話していた。

(学生記者 梶彩夏=文学部1年/中野由優季=法学部1年)