Chuo Online

  • トップ
  • オピニオン
  • 研究
  • 教育
  • 人‐かお
  • RSS
  • ENGLISH

トップ>Hakumonちゅうおう【2010年早春号】>【学生記者 最後の<私>ニュース】価値観広げた人との出会い

Hakumonちゅうおう一覧

学生記者 最後の<私>ニュース

価値観広げた人との出会い

伊藤 知広/経済学部

伊藤 知広

 学生生活での最大のニュースは何かと問われれば、最高の出会いだと答えたい。出会いが人を成長させるとよく言うが、それを実感する4年間だった。

 特に「Hakumonちゅうおう」の学生記者の活動では、自分にとってとても大切な出会いを経験できた。取材活動を通じ、普通の学生生活では出会うことができないような人達に話を聞けたことは大きな財産になっている。スポーツや学業、ボランティアなどに青春を捧げている同じ学生、実社会で活躍されている大学の先輩など、何かに向かって頑張っている人の話を取材で聞くと自分の小ささを思い知り、自分も頑張ろうと素直に思うことができた。

 物事に対して真摯に向上心を持って取り組む大切さを教わることができたのだ。自分にとって大切な出会いは取材活動を通じて出会った人だけではない。もっと身近な人たちも自分にとって大切な出会いだった。

 2年生の時に初めて学生記者の活動に参加した時、学生記者の先輩方のバイタリティーの高さや行動力には圧倒された。そういう先輩方と共に活動することで自分も変わろうと思い、成長することができた。

 学生記者の活動以外でも大切な出会いは多い。アルバイト、サークル、ゼミどれも大切な出会いの宝庫だった。所属していた英語サークルには、ヨーロッパから東南アジアまで海外からの留学生も所属しており、国境を越えた友人をつくることができた。そこでフィリピンからの留学生と友人になり、彼らを訪ねてフィリピンを旅行したりもした。こうした交流によって最高のカルチャーショックを経験することができた。

 アルバイトでは2年生から3年生のときにしていた映画館でのアルバイトの経験が特に思い出に残っている。他大学の学生とも友達になれたし、また学生だけではなく、映画が好きで舞台俳優やアニメの声優をめざしている人もいて刺激になった。自分とは違う生き方をしている人との出会いは、視野と価値観を広げてくれた。本当にいい思い出になっている。

 いま振り返ってみると予想以上に成長できた4年間だった。1年生や2年生には是非とも人との出会いをたくさん経験してほしい。そのための大学生活といっても過言ではない。自分の価値観やものを見る物差しを大きくする楽しさを感じてもらいたいと思う。

 春から社会人になり、新たなスタートを切る。期待と不安を比べると圧倒的に不安の方が大きく、自分はやっていけるのか心配である。しかし、そのような状態でも少しだけ期待していることは、やはり人との出会いである。これからまた自分が変わるような新たな出会いがあるのかと思うと、前向きな気持ちになれる。社会人になっても人との出会いを大切にし、今度は自分が人にいい変化を起こせる人間になりたいと思う。