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トップ>Hakumonちゅうおう【2010年早春号】>【学生記者 最後の<私>ニュース】足を運び、目で確かめる大切さ知る

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学生記者 最後の<私>ニュース

足を運び、目で確かめる大切さ知る

吉田 百合香/法学部

吉田 百合香

 あっという間だった4年間。炎の塔の研究室、著作権ゼミとFLPジャーナリズムゼミ、学生記者に海外インターンシップ。常に様々なものを掛け持ちしていたように思う。しかし、そんな掛け持ち生活も気がつけば4年。卒業を目前に控え、ひとつ、またひとつと終わっていく。統一感のない学生生活だったかも知れないし、中途半端になってしまった部分もあった。しかし、振り返ってみればそれぞれの活動で得たものがあり、自分なりにやり切ったという充実感もある。

 私が大学生活を通じて大切にしてきたことは、「今しか出来ないことを今やる」ということ。入学当時、私は将来進みたい道が決まっている訳ではなかった。しかし、だからといって何となく学生生活を過ごしたくはなかったので、興味を持ったことはまずやってみようと考えたのだ。そんな私が学生記者を始めたのは、3年生になる春。正直、3年生から始めるのは遅いかな、と躊躇する気持ちもあったが、「今やらなければ後悔する」と思い、申し込んだ。

 学生記者の取材では、男子バレーボールの福澤達哉選手への同行取材に始まり、貧困問題に興味を持ち、海外インターンシップに参加した学生や、ゼミに打ち込んだ学生、多摩動物公園のガイドさんや司法試験合格者など、様々な分野で活躍する方々と出会った。また、見学会ではテレビ局や政治の表舞台である永田町を訪ねるなど、普段行けないような場所にも行くことが出来た。

 学生記者で出会った人や場所が私にくれた「刺激」は、私に考えるきっかけを与えてくれたし、原動力になったと思っている。

 そして、もうひとつ学生記者で学んだことがある。それは自分の目で確かめることがいかに大事かということだ。取材をすると、事前に得た情報から考えていたイメージと実際に取材相手と話した印象が全く異なることに気づいたり、意外な発見があったりする。無意識に作ってしまうイメージや噂だけで分かった気になるのは怖いし、もったいない。実際に足を運び、自分の目で確かめ、動いてみる。これは社会に出ても大切なことではないだろうか。

 春からは金融業界で働く。私にとっては全く新たな分野であるが、少しでも興味を持ったら一歩踏み出すというチャレンジ精神と出会いを大切にしながら、成長し続けていきたい。