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トップ>Hakumonちゅうおう【2010年早春号】>【表紙の人】女子交流イベント『Chatty Party』を企画・運営 2日間で73人の学生が参加する大規模イベントに

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表紙の人

女子交流イベント『Chatty Party』を企画・運営 2日間で73人の学生が参加する大規模イベントに

滝澤 未由希さん/総合政策学部
福岡 里美さん/総合政策学部

滝澤 未由希/福岡 里美

笑顔があふれる仲良しの二人

 総合政策学部(通称:総政)の学生が気ままな時間を過ごす11号館総政棟2階ロビー。滝澤未由希さんと福岡里美さんは、笑顔で交流する女子学生の輪の中心にいた。2人は4年間を過ごした総政の女子学生のつながりをつくりたいという強い思いから、総政の女子学生交流イベント『Chatty Party』を独自に企画して開催。昨年11月28日と12月5日の2日間に73人の学生が参加する大規模イベントを成功させ、大学生活最後の思い出づくりを飾った。

 『ChattyParty』は、総政の女子の卒業生(OG)や就職先が決まっている女子の4年生が、3~1年生からの将来の進路相談に応じる交流イベントだ。

 滝澤さんと福岡さんは大学生活を過ごす中で、「頑張って活動している学生はたくさんいる。でもお互いが交流すれば可能性はもっと広がる」「結婚や出産など女性ならではのライフイベントについて、先輩たちに相談できる機会があればいい」と考えた。そこで、大学でのタテやヨコのつながりを増やすことで女性らしく生きるヒントを得られる企画として浮かんだのがこの交流イベントだ。

 準備は、出演して相談に応じてもらうOG集めから始まった。「忙しい社会人と連絡を取り合うのは大変で、当日になるまで誰が来るかわからない状況だった」と滝澤さんはいう。イベント当日の参加者集めのために学内に貼る広報チラシやポスター、掲示板に流れる映像を作成しただけでなく、トイレの手洗い場に花瓶を置き、造花とともに宣伝が書かれた旗を挿す工夫を施した。 広報のチラシやポスターには女子らしいピンクの花がデザインされ、廊下やロビーで過ごす学部生の目を引いた。その結果、2日間に渡るイ ベントは、参加者の1~3年生は73人、出演者の4年生44人、OGは15人が集まる大規模なものとなった。

滝澤 未由希

滝澤未由希さん

 『Chatty Party』代表を務めた滝澤さんは、根っからのイベント好きだ。イベントを通して「人を笑顔にしたい」と話す。4年間の大学生活でもたくさんのイベントに参加した。総政の新入生の支援団体『SA(Student Adviser)』をはじめ、大学生約80名がよさこい祭りの本場・高知県で踊りを披露する『高知県よさこい祭』や、総合政策学部全体の活性化を目指す『緑化祭』などに参加。年間を通して仲間と一緒にさまざまなイベントに関わり続けた。『Chatty Party』は滝澤さんが初めて代表になり自ら企画・立案したイベントだった。

 仲間を集めることから始めた滝澤さんからイベント開催の話を最初に聞き、立ち上げから関わったのが福岡さんだ。1年生から1年間所属した合気道部について「合気道って美しいんです」と熱心に話してくれた福岡さんのライフスタイルは、「自分の好きなもの、いいなと思ったことはとことんやること」という。『Chatty Party』にも「みゆき(滝澤さん)が好きだから、一緒にやりたかった」と笑顔で話す。大学生活では、小学生の勉強のサポートをするアルバイトや、グループで論文を作成するゼミ活動、『緑化祭』の運営などにも力を入れた。

 実は『Chatty Party』のイベントに携わった4年生スタッフは、滝澤さんと福岡さんの二人だけ。総勢11人の運営組織を構成する残りのスタッフは、3年生5人と2年生4人だ。参加者の広報戦略を練ったのも2年生スタッフだった。その中で二人は組織のトップとして企画・運営のマネジメントを行い、スタッフ間の連携を図ることや参加者募集などの問題に力を合わせて取組み、乗り越えた。

福岡 里美

福岡里美さん

 そうした力が発揮できたのは、二人が出会った大学1年から、多くの時間を共有してきたからだ。2年次に二人が運営に携わった『緑化祭』では4カ月間の準備期間中、授業以外の時間をずっと一緒に過ごしていたという。二人は「一緒にいなかったら、仕事ができなかったよね(笑)」と、二人三脚で多くの課題に取り組んできたことを振り返った。

 滝澤さんと福岡さんはどこか似た雰囲気がある。「やりたいことをやる」という自由闊達な行動力や、「私らしくありたい」という強い意思は二人に共通しているようだ。

 就職活動では、「人を笑顔にしたい。それに全てをかけてきた」という滝澤さん。今春からは、広告製作会社での仕事が待っている。会社の事業を通じて「ゆくゆくはキャンペーンの立案や運営をして、たくさんの人に笑顔を与えていきたい」と意気込む。

 「自分が好きなことをとことんやる」と話すのは福岡さん。小学生の理科実験教室のアルバイトをしていた経験から教育に関心を持った子供好きの福岡さんは、子供の育成をサポートする教材の制作会社に就職する。

 大学では交流の場を大切にし、タテやヨコのつながりとともに自らの可能性を広げていった滝澤さんと福岡さん。今春にはそれぞれが望むフィールドで、活躍の場を広げていく。

(山岸)