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トップ>Hakumonちゅうおう【2010年早春号】>【群像 それぞれの春】中学生で志した法曹の道へ 多様な問題解決の道学ぶ

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群像 それぞれの春

中学生で志した法曹の道へ 多様な問題解決の道学ぶ

千野 真希さん/総合政策学部

千野 真希

 春から上智大学法科大学院既修コースに進学する。法曹を目指すようになったのは、中学生の時だった。喧嘩や暴力で荒れた学校の状況を目の当たりにして、「社会の中で守られるべき人、普通に暮らす人々の権利が守られていない。その解決のためには、法律の力が必要と感じた」という。

 「法律を問題解決の道具として使いたい」と考えた千野さんは、その前提として、視野を広げ、いろいろな分野を理解する力をつけることが必要と考え、大学進学では、法学部ではなくより幅広い分野を学べる総合政策学部を選んだ。

  入学後は、初心を貫いて総合政策学部でありながら郁法会研究室に所属し、法律の勉強に取り組むとともに、視野を広げるため、「大学の授業に全力で取り組んだ」という。3年次には、行政法の阿部泰隆教授のゼミに入り、約6万字に及ぶ卒業論文にも懸命に取り組んだ。

 しかし、法律の勉強だけにとらわれず、周りの友人らが取り組んでいた、学内の就職ガイダンスにも足を運んだ。「同じ年代の他の人たちが、どのようなことをしているのか、自分の目で見ておくことが必要と感じた」からだ。

 「総合政策学部では、法律以外にも、経済の視点など、多様な問題解決のアプローチを学ぶことができました」と振り返る。

 少人数教育に重点を置いている総合政策学部では、教員のオフィスが学部棟内にあるため、「教授との距離が近く、オープンな雰囲気も総合政策学部の魅力の一つです」と話す。そして、「中大だけが学外の予備校などを利用する必要のない学習環境が整っていると思う」と語る。

 後輩たちには、「興味をもったら、なんでも一生懸命学ぶこと。やりたいことがはっきり決まっていなくても、一生懸命やったことは必ず自分の軸足になります」とエールを送る。

 最後に、「社会には、いろいろな考え方を持った人がいる。法律家になった時に、相談に来られた方の立場に立ち、その人のバックグラウンドをよく理解したうえで、要求に応 えられるようになりたい」と抱負を語った。

(梶原)