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「女子学生のための就活直前セミナー」開く
セミナーには数多くの女子学生が集まった
厳しい“就職戦線”が伝えられるなか、「女子学生のための就活直前セミナー」(主催:中央大学学員会女性白門会=通称WINGの会)が11月28日、多摩キャンパス8号館で行われた。会場には、開会前から就活を控えた数多くの女子学生が姿をみせ、主催者の予想を上回る約260人が、3時間を超すセミナーを熱心に聴き入った。
セミナーでは、まず東洋経済新報社『就職四季報』編集長の赤峰みどり氏が、「就職四季報からみる女子学生にとって良い会社とは」をテーマに講演。このなかで赤峰氏は、「就活とは自分と会社との接点を探すこと」とし、そのひとつのツールとして『就職四季報』を紹介して、その活用法について説明した。
「2010年採用は前年比3割減」との厳しい状況を紹介し、そのなかでもとくに文系女子がしわ寄せを受けた、と報告。そのうえで「採用される属性」をどう見分ければよいか、など、『就職四季報(女子版)』の読み取り方について企業の最新のデータを用いて解説した。
休憩をはさんで後半は、「面接官の心に残るエントリーシートとは」と題して、株式会社文化放送キャリアパートナーズのキャリアコンサルタント、平野恵子氏が「エントリーシートの書き方」について講演した。
平野氏は、採用する側が就職希望者のエントリーシートや面接を通して知りたいのは、1番は「人柄」、2番は「志望の動機」、3番目は「今後の可能性」であることを紹介。総合して人事担当者は、「会社に入ってからの『のびしろ』をみている」と強調した。
そのうえで、エントリーシートの書き方のポイントは、テーマをひとつに絞り、結論、理由、具体例(経験)、まとめの順でPREP法を用いて書くこと。具体例にはエピソードを挙げて、そのときの行動や思いを通して自分の人柄を伝えること。その際には、「とても」「すごく」「一生懸命」など主観的な言葉は避けること、などが大切と指摘した。
両氏の講演では、「就職活動はお見合いと同じ」とか「就職活動は相手(会社)側の気持ちになって考えることや相手に関する情報収集が大切」といった良い相手を見つけるための積極的な姿勢が一貫して強調された。
会場内は終始真剣な雰囲気で、キャリアセンターの山田寛子さんは「それぞれ専門家からの話は学生には貴重な話で、真剣に聞くセミナーには数多くの女子学生が集まった姿勢が印象的だった」と話していた。
学生記者 山岸怜奈(総合政策学部3年)