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カナディアン・ロッキー
~聖なるパワースポットと自然との共生に触れる旅~

「カナディアン・ロッキーの宝石」レイク・ルイーズ ©Finn Beales
「カナディアン・ロッキーの宝石」レイク・ルイーズ ©Finn Beales

 もうすぐカナダ旅行ができる、さあどこに行こうかと考えた時、カナディアン・ロッキーは間違いなくその選択肢の中に入るでしょう。そして新型コロナウイルスという災厄を経て訪れるロッキーでは、人々の営みや歴史に触れる心豊かな旅を体験してほしいのです。
 「カナディアン・ロッキーの宝石」と呼ばれるレイク・ルイーズ。まだ日が昇る前、早朝の湖畔に立ってみませんか。きっと誰もが無意識のうちに深呼吸を始めていることでしょう。朝日に照らされて赤みを帯びていく山々と、波ひとつない穏やかな湖面を眺めていると、何か清らかなものが体の中に入ってきて心と体を浄化してくれるように感じます。
 知らず知らずのうちに心揺さぶられるのは、レイク・ルイーズが宝石のように美しいからだけではないでしょう。実はこの湖は、先住民のストーニー・ナコダ族が故郷としてきた聖なる場所であり、多次元の世界とこの世界を結ぶ「門」だと伝えられてきました。
 土地の人たちが大切にしてきたものを同じように大切に思い、敬意を払うことによって、先住民のパワースポットである美しい湖は旅人をも歓迎し、新たなエネルギーを与えてくれるはずです。

朝を迎えたレイク・ルイーズの光景 ©平間俊行
朝を迎えたレイク・ルイーズの光景 ©平間俊行

 カナディアン・ロッキーの玄関口であり、カナダ最初の国立公園であるバンフ国立公園は、雄大な自然や野生動物と共生し、調和を保っていく方法を100年以上にわたって考え続けてきました。動物が交通事故に遭わないようハイウェイを横切る動物専用の橋やトンネルを建設し、事故を約80%も減らしました。動物を守るためにドローンの使用すら禁じています。カナダはSDGs(持続可能な開発目標)という言葉が語られる以前から、自然とともに生きる努力をしてきました。そんな営みを少し知れば、自分もロッキーの自然や野生動物を大切にしたいと考え、そう感じた気持ちを日本に持ち帰りたいと思えてくるでしょう。

人間と動物の共生を実現したカナディアン・ロッキー ©Robin Matanovich
人間と動物の共生を実現したカナディアン・ロッキー ©Robin Matanovich

 カナディアン・ロッキーのあるアルバータ州には、大地の歴史と文化に触れられる場所がたくさんあります。白人と先住民の両方を祖先とするメティスの食事を体験し、焚火を囲んで夜空にまつわるメティスの物語と独自の星座を知ることができる「メティス・クロッシング」。先住民が聖地の岩に絵を刻んだ「ライティング・オン・ストーン州立公園」。土地の歴史や人々の営みとつながりあえば、カナダの旅はもっと奥深いものとなり、旅人の人生を豊かにしてくれるのです。
(文・ジャーナリスト平間俊行)

カナダ観光局「カナダシアター」ウェブサイトでは、カナダで「つながり」を体験できる新しい旅のスタイルを紹介しています。

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