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【PR】エネルギーの未来(第3回)

Sponsored by 三菱商事

CO2もリサイクル

 三菱商事の環境に配慮した新しい社会づくりへの取り組みを紹介する3回目のテーマは、「CCU(Carbon dioxide Capture and Utilization)」だ。排出された二酸化炭素(CO2)を回収し、工業製品などの原料として再利用する仕組みのことで、CO2を排出したままに放置しない、という発想だ。低・脱炭素社会実現の有力な技術として、期待がかけられており、挑戦は既に始まっている。

第1回(再生可能エネルギー)は、こちら

第2回(水素)は、こちら


「CCU」 低・脱炭素へ新技術

 製鉄やセメントなどは業態の性質上、CO2排出を減らすことは難しい。このため各業界では、排出されたCO2を効率的に回収し、資源として再利用するCCUの実現に注力し始めている。CO2を不要物から資源へと転換させる構想と言える。

 三菱商事もこの動きに着目し、2020年7月、富山大学や日本製鉄などと協力して、CO2からポリエステル繊維やペットボトルの原料となる「パラキシレン」を製造する技術の研究開発に着手した。各種工場で排出されるCO2と、再生可能エネルギーで作られた「グリーン水素」を組み合わせたパラキシレンの製造が目標で、中長期的な視点で取り組みを進めている。

 また短期的な取り組みとしては、コンクリート産業で事業を始めている。20年12月、コンクリート建材にCO2を注入する技術を有するカーボンキュア社(カナダ)と資本業務提携を結んだ。同社の技術や設備を用いれば、生コンクリート工場の製造工程を大きく変えることなく、CO2を注入したコンクリート製品の生産が可能になる見通しだ。同社の技術は既に海外では大手企業の社屋の建材としても技術導入が始まっており、事業として実用化されていることから、今後の協業による展開が期待されている。今回の資本業務提携を生かして三菱商事は、カーボンキュア社の日本を含むアジアでの事業展開を後押しする考えだ。

 コンクリート産業についてはこのほかにも、20年8月にCO2をコンクリート原料に固定化する技術をもつ米ブループラネット社と協業を開始している。21年度にかけて米シリコンバレーで実証事業を進める計画だ。

 一方国内では鹿島建設、中国電力、デンカ、ランデスの4社が開発した製造時にCO2を排出しない無筋コンクリート製品「CO2―SUICOM」の事業展開に参画している。ほかにも、鹿島建設、中国電力の両社と協力し、ダムや河川構造物などのコンクリートでCO2を有効利用する研究開発に着手するなど、業種を越えた協業によって、CCUを促進する事業開発を進めている。

CO2-SUICOMを使用した建築物
(Photo:Nozomu Shimao/SS)

 温室効果ガス削減を巡り15年に各国で合意されたパリ協定の目標達成においても、CCUによるCO2排出削減は重要な一部を担っており、期待は大きい。CCUの開発は未来社会への投資と言える。実現すればCO2に対する考えが変わる可能性さえ秘める。多様な産業での知見を軸に、三菱商事は低・脱炭素社会に貢献する道を探っている。