人とロボ 共存の未来体感
長谷工コーポレーション 万博・IR情報開発室 統括部長 九十九正司氏

読売新聞大阪本社版朝刊 2023.10.25

「パビリオンでは未来の生活を体験してもらえる」と話す長谷工コーポレーションの九十九氏

 一家に1台の家庭用ロボット。それが当たり前になる未来は、間近に迫りつつある。当社が現物協賛するパビリオンでは、そんな未来の生活を体感してもらうつもりだ。大阪大教授で、アンドロイド(人間型ロボット)研究の第一人者として知られる石黒浩氏が、プロデューサーを務める。
 パビリオンは2階建てで、外観は、「いのち」の象徴である水が、建物全体をベールで覆うように流れる。そのベールをくぐった先に、映画やアニメで描かれるような人間とアンドロイドが共に働く空間が広がるイメージだ。人間とロボットによる音楽ライブも計画されており、来場者にも楽しんでもらえるだろう。
 いずれ、家庭やオフィス、病院などで人間とロボットが共存する時代になる。人間の衰えた機能をロボットが補うことで、150歳まで寿命を延ばすことも可能になるかもしれない。当社は、建設や不動産だけでなく、介護施設や人材派遣など人生をサポートするサービスも提供してきた。これからの住まいや暮らしを考える中で、石黒氏が考える未来社会は、当社にとって必要不可欠なビジョンともいえる。

 万博は、大阪湾岸エリア開発の「起点」にもなる。2025年の万博、30年の大阪IR(統合型リゾート)、31年のなにわ筋線開業に加え、JR桜島線も夢洲まで延伸されることが見込まれており、注目度は高まっている。湾岸エリアはバブル経済の崩壊や大阪五輪の誘致失敗もあり、発展するきっかけを逃してきた。この万博を契機として盛り上げたい。
 東京では、工業地帯だった豊洲がインフラの整備とともに開発が一気に進み、高級マンションが連なるエリアに様変わりした。東京五輪の選手村があった晴海も、大型マンションと商業施設が広がる。30年以降、大阪でも、同様に住宅開発が一気に進むと期待している。当社としても、大型マンションを湾岸エリアに建設していきたい。

 1970年大阪万博のシンボル「太陽の塔」をデザインした岡本太郎は、「芸術は爆発だ」の名言を残した。今回の大阪・関西万博により、開発とイノベーション(技術革新)で、関西を前向きに「爆発」させたい。

(聞き手 寺田航)




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2025年大阪・関西万博を盛り上げようと、準備を進めている企業や団体のキーパーソンにインタビューします。
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