タイアップ企画TIE-IN

目覚めよJAPAN 
日本郵政グループ
タイアップ企画

「人と地域、未来をつなぐ
ネットワーク」

JP HOLDINGS 日本郵政

郵便局という全国に広がるネットワークが人や地域をつなぐ役割を担っている。デジタル時代の到来で、改めて見直されている郵便や郵便局の存在。日本郵政グループは、デジタル機能も取り入れながら“今”を“未来”へとつなぐ試みを続けている。年賀状文化が持つ魅力や郵便局の将来像に迫りながら、それらの取り組みを発信するオウンドメディアも紹介する。

≪第1回≫
年賀状が縮めるファンと
アーティストの距離

メールやSNSといったデジタルが広がるなか、アナログのはがきが持つ魅力が見直されている。数多くのコンサートやイベントの企画・制作を手掛ける「ディスクガレージ」は、抽選でファンに対してアーティスト直筆年賀状を送る取り組み「アーティストから届く直筆年賀状」を7年にわたって続けている。多様な楽しみが増える時代に、親しみ、愛着を持ってもらう「ファンマーケティング」の難しさが増している中、「世界に一枚しか存在しない年賀状」が、アーティストとファンの遠い関係をぐっと近づけている。仕掛け役でもあるディスクガレージの企画担当・小池英理子氏に話を聞いた。

YUKAさんとMASAKIさんによる音楽ユニット「moumoon」とシンガーソングライターの有安杏果さんの年賀状(ディスクガレージ提供)
YUKAさんとMASAKIさんによる音楽ユニット「moumoon」とシンガーソングライターの有安杏果さんの年賀状(ディスクガレージ提供)

■受け手の“特別感”

――「アーティストから届く直筆年賀状」について教えてください。

ライブ等のエンターテインメントに関するWEBマガジン「DI:GA ONLINE(ディーガ オンライン)」で、アーティストとファンの架け橋となる企画をつくろうということで、抽選に当たった方に対してアーティストの直筆年賀状を送る取り組みを2018年から始めました。直筆年賀状のプレゼント企画は規模を拡大しながら現在まで続いており、2024年には54組ものアーティストにご参加いただきました。読者の方からも多数の応募をいただく大人気企画です。

インタビューに応じるDI:GA ONLINEの編集長 小池英理子氏
インタビューに応じるDI:GA ONLINEの編集長 小池英理子氏

――なぜ年賀状だったのですか?

年賀状は一年の始まりを祝うおめでたいものです。自分が好きなアーティストの直筆で、世界に一枚しか存在しないものであったら、受け取ったお客さまが抱く特別感はひとしおです。きっと「今年は素晴らしい一年になりそうだ」という前向きな気持ちになっていただけるはずです。

実際に年賀状が届くと、受け取った時の感想をSNSに投稿してくれる方も多いです。中には「今年もこのアーティストさんを一生懸命応援します」「絶対コンサートに行きますね」という投稿文を書いてくださっている方もいらっしゃいます。

年賀状の実物が手元に届くからこそ大いに喜んでもらえるのだと思うと、アナログなコミュニケーションの強みを改めて感じます。

アーティストのオリジナル年賀はがきは、環境に配慮した「FSC®認証」(※キーワード)を取得した紙も使っています。これからも、できるだけ環境負荷の低い紙やインクを選定しようと考えています。

■送り手が伝える“今”と“これから”

――送る側のアーティストにとっては、年賀状はどういう存在なのでしょうか?

ファンとの絆が一層深まるものになっていると思います。

シンガーソングライターの有安杏果さんは、毎年、年賀状企画を楽しみにしてくださっています。毎回、撮り下ろしの写真も用意して、企画を盛り上げてくださるアーティストさんの1人です。他のアーティストが、どんな年賀状を書いていらっしゃるかも、すごく楽しみにされています。

アーティストが書いてくださった通信面は、読者に応募いただくときにDI:GA ONLINEの特集ページで掲載しています。併せて、直筆の抱負メッセージやコンサートスケジュールなどを載せるので、企画への注目度も高く、多くのファンがサイトにアクセスするようになっています。各アーティストとってはその年の活動予定を広く告知できる場となり、お客さまにとっては「好きなアーティストが直筆した年賀状を見られる」との声をいただいています。

2024年の直筆年賀状を手にするシンガーソングライターの有安杏果さん(ディスクガレージ提供)
2024年の直筆年賀状を手にするシンガーソングライターの有安杏果さん(ディスクガレージ提供)

――今後はどのように展開していきますか?

2025年は8回目になります。アーティストの方々も趣向をこらしてオリジナルの年賀状を作ってくださっています。我々も何かできないかということで、2025年はアーティストにお願いする通信面だけでなく、宛名面にも特別感のあるデザインをあしらった年賀はがきを作る予定です。

今は国内の方からのみ応募を受けていますが、海外にお住まいのファンからも応募したいという問い合わせもいただきます。ファンとアーティストをつなぐ、近づける大切なイベントとなっていることを実感します。これからもさまざまな工夫をしながら、続けていきたいと思います。

―社内でも取引先への年賀状を大切にしているようですね?

エンターテインメント業界の企業として、受け取った方を楽しませるデザインを意識しています。「ALL ENTERTAINMENT MUST GO ON!」。2022年にコロナの流行でエンターテインメント業界全体が苦境に立たされていた時には、会長からのメッセージを大きく打ち出しました。過去には、社員全員の顔写真を入れたB5サイズの特製年賀状を作成して取引先に送っていたこともあります。

ディスクガレージがこれまでに取引先に送った年賀状(提供)
ディスクガレージがこれまでに取引先に送った年賀状(提供)

FSC®認証

世界の森林の保全と持続可能な利用を促進するための国際的な森林保全の認証制度のこと。認証を得るには、生産から加工・流通に至るすべての過程において、森林環境や人権などが適切に管理されていることが求められる。日本郵便は2022年用の年賀はがきからFSC®認証紙を使っている。(ライセンス番号FSC®N003561)

小池 英理子 氏 (こいけ・えりこ)

株式会社ディスクガレージ エンタテインメント事業ユニットデスク、メディア&プロモーショングループエディトリアルチームマネージャー。2003年入社。2024年にDI:GA ONLINE編集長に就任。