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シミズ病院グループ 医療法人 清仁会

24時間365日の救急体制を完備
地元では「脳神経外科ならシミズ病院」

院長 𠮷田 享司

院長

𠮷田 享司


よしだ・たかし/医学博士。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。


大宮七里眼科
SCUでは、看護やリハビリなどが密接に連携し、患者さまの機能回復をめざします。

身体への負担が少ない先進的治療を早く・安全に

 1957年にシミズ外科医院として開院したシミズ病院は、1973年に脳神経外科領域を強化し、以来、脳卒中、脳外科救急疾患の治療に取り組んできた。外来ではその日のうちにMRI等の検査を行い、診断をする方針を立てているが、それは病院を訪れる人の不安を早く取り除き、安心してもらいたいという創設以来のポリシーだ。京都市西部から亀岡・南丹にかけての地域で、4病院と1クリニック、在宅看護までを運営し、地元では「脳神経外科ならシミズ病院」として知られている。
 脳卒中の治療は1分1秒を争う。シミズ病院では救急隊と連携し、24時間365日の救急体制を敷いている。また、連携している30の病院とホットラインを繋ぎ、症状が重篤な場合は、搬送して一刻も早く治療を開始するシステムも構築している。
「診断がついている場合は、当院に搬送後、ストレッチャーを止めることなく治療室に運び、最短の時間で治療を開始します。医師、看護師、放射線技師、事務のチームが迅速に対応できるように、常に勉強会を開いています」(𠮷田享司院長)
 脳神経外科の常勤医師は8名、夜間は2名が常駐する。医師団を中心としたチーム医療を基本にするため、深夜でもSNSを利用し、当直の医師だけでなく在宅中の医師も加わり画像を検討し、治療法を合議する。
 脳神経外科領域では昨今、カテーテルなどを使った脳血管内治療の進展がめざましいが、シミズ病院でも脳血管内治療が主流だ。
「脳梗塞急性期治療においてはカテーテルでの血栓回収療法が注目されています。くも膜下出血はコイルを入れて再出血を予防するコイル塞栓術が第一選択です。ただ、症例によっては開頭手術が適している場合もあり、当院ではどちらにも対応でき、より安全で確実な方法を選択しています」(𠮷田享司院長)


SCU18床を完備し早期リハビリを推進

 速やかな社会復帰にはリハビリも重要だ。同院では18床のSCU(脳卒中ケアユニット)を設け、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士が連携してケアをする。グループ内の回復期リハビリ病院への移行もスムーズにでき、カルテが共有されるため転院に伴うストレスも少ない。急性期からリハビリまで、一貫したケアが受けられる。



医療法人 清仁会 シミズ病院(京都市)

医療法人 清仁会 シミズ病院(京都市)

京都市西京区山田中吉見町11-2
TEL. 0475-381-5161
https://www.shimizu-hospital.or.jp/

ライン


京都で唯一、新型機種「アイコン」を導入
マスク固定で低侵襲治療を実現

ガンマナイフセンターセンター長 佐藤  学

ガンマナイフセンターセンター長

佐藤  学


さとう・まなぶ/医学博士。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。


ガンマナイフセンター副センター長 安田 佳守臣

ガンマナイフセンター副センター長

川邊 拓也


かわべ・たくや/京都府立医科大学客員講師。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。


ガンマナイフ治療のパイオニアとして

 シミズ病院グループで、2番目に設立された洛西シミズ病院。ここには、現在、脳内疾患治療の放射線先端医療機器「ガンマナイフ」治療を行う施設、ガンマナイフセンターが設置されている。
 ガンマナイフとは、約200個のコバルト線源からガンマ線を病変に照射する治療法。周囲の正常組織に影響を及ぼすことなく、まるでナイフのように病巣を切り取ることからこの名前がついた。高い治療効果が期 待でき、開頭手術をしないため、患者の負担も軽くすむ。
 洛西シミズ病院では、ガンマナイフセンターを2004年に開設。肺がんなどからの転移性脳腫瘍や脳動静脈奇形、三叉神経痛などで多くの治療実績を積み重ねてきた。
 2017年9月にはガンマナイフの新型機種「レクセルガンマナイフ アイコン」(以下、アイコン)を関西で初めて、全国では6番目に導入した。
「『アイコン』の導入により分割照射が可能となったため、大きい腫瘍や多数個ある腫瘍でも治療が可能となりました。充分な線量を用いることができ、正確に照射して腫瘍を凝固、壊死させることができます」(ガンマナイフセンター・佐藤学センター長)


ほぼ全例マスク固定で患者の負担を軽減

 従来のガンマナイフ治療機では頭を金属製のピンで固定して動かないようにしていたが、「アイコン」ではマスク固定で治療する。患者自身の顔に合わせた通気性のあるマスクを作成・装着して固定する方法で、患者の心身の負担が大幅に軽減されている。
「当院ではほぼ全例、マスクシステム(マスク固定)での治療を実施しています。2017年9月25日に導入して2019年12月までのマスクシステムの 治療例は1257例、照射回数は7939回と、全国トップクラスです」(ガンマナイフセンター・川邊拓也副センター長)
 1泊2日の入院後は、通院での治療もできる。治療中は好きな音楽を聴きながら照射を受けることも可能だ。
 低侵襲性と高い治療効果が期待できる「アイコン」でのガンマナイフ治療。
このセンターはその先駆的存在として、今後ますます世界的にも注目されていくと思われる。

2名の医師を中心に、放射線技師、看護師など計約15名のスタッフが連携して治療を進める
2名の医師を中心に、放射線技師、看護師など計約15名のスタッフが連携して治療を進める。
呼吸しやすいところでマスク固定するので、長時間でも息苦しくない
呼吸しやすいところでマスク固定するので、長時間でも息苦しくない。
2名の医師を中心に、放射線技師、看護師など計約15名のスタッフが連携して治療を進める
2名の医師を中心に、放射線技師、看護師など計約15名のスタッフが連携して治療を進める。
呼吸しやすいところでマスク固定するので、長時間でも息苦しくない
呼吸しやすいところでマスク固定するので、長時間でも息苦しくない。


洛西シミズ病院 ガンマナイフセンター

洛西シミズ病院 ガンマナイフセンター

京都市西京区大枝沓掛町13-107
TEL.075-331-8778
https://www.shimizu-hospital.or.jp/rakusai/

グループ5台のMRIで、即日検査・即日診断が基本

 シミズ病院を中核とするグループ5つの医療機関には、それぞれにMRI装置が設置されている。各施設間は車で20分以内の距離にあり、施設間で連携し速やかに移動してMRIで撮像、その日の内に受診・検査・診断ができる。
 装置の更新も2017年に洛西シミズ病院、2018年に洛西ニュータウン病院、2019年にシミズ四条大宮クリニックで行い、短時間で高画質の撮像を得て、一刻も早い治療開始を実現する体制が整っている。
 その中で、洛西ニュータウン病院が導入したMRIは、頭頸部や整形領域はもとより、体幹部、心臓、乳房、血管など全身を短時間で高画質に撮像することができる。造影剤を用いずに冠動脈の撮像ができる「心臓(冠動脈MRA)撮像」、息を止めることが難しい人にも対応できる「自然呼吸下の3D腹部検査(MRCP)」、ムラのない脂肪抑制画像が撮像できる「乳房撮像」、全身のあらゆる部位の血管が造影剤を用いずに撮像できる「各部分非造影血管撮像」、造影剤を用いずにPET検査と同等の検査ができる「DWIBS(PET-like image)」などが可能だ。装置の開口部も71cmと広く、開放的で快適な空間での検査を実現している。
 同病院には320列CTも導入されており、「低線量肺がんCT検査」や「大腸CT検診」などを実施して地域医療の充実と、地域の人々の健康寿命の延伸に貢献している。

洛西ニュータウン病院が導入したMRI
洛西ニュータウン病院が導入したMRI
320列CT
320列CT
がん患者サロン
洛西ニュータウン病院
洛西ニュータウン病院が導入したMRI
洛西ニュータウン病院が導入したMRI
320列CT
320列CT
洛西ニュータウン病院
洛西ニュータウン病院



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