享和元(1801)年に白河藩主・松平定信(楽翁公)が、葦(あし)、茅(かや)が生い茂り、「大沼」と呼ばれていた低湿地帯に堤を作って水を貯めて築造した、日本最古といわれる公園のひとつです。
公園の面積は約40万平方メートルで、この中に湖面面積約17.7万平方メートルの南湖があります。
定信は、「士民共楽(武士も庶民も共に楽しむ)」という理念のもと南湖を築造しましたが、身分の差を越えて誰でも憩える茶室「共楽亭」を建てたことからもその強い思いがうかがえます。
大正13(1924)年には「南湖公園」として国の史跡及び名勝となり、定信の理念とともに現在に受け継がれています。
南湖公園は小径に囲まれているので、散歩におすすめ。湖畔には約800本のソメイヨシノやツツジ・松・楓などがあり、春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と那須連山のコントラストが美しく、四季折々の景観が楽しめます。