古豪復活へ新たな歴史の一歩を刻め
これが立教男子駅伝チームの強みだ!前編

立教大学は、2024年の創立150周年に向けた記念事業として、同年1月に開催される箱根駅伝第100回大会での本選出場を目指す「立教箱根駅伝2024」を2018年11月にスタートさせた。古豪復活を目指す駅伝チームを率いるのは、箱根駅伝に4年連続で出場、卒業後は、わが国の中長距離界のエースとして活躍した上野裕一郎男子駅伝監督。来年3月には、選手専用の寮も完成する。10月26日に行われる箱根駅伝の予選会を前に、駅伝チームの活動1年目を振り返る。(文中敬称略)

「憧れの箱根駅伝」が現実の目標に

立教大学体育会陸上競技部の創部は1920年、箱根駅伝が始まった年と重なる。箱根駅伝には、34年の第15回大会で初出場し、57年の第33回大会での総合3位を最高に通算27回の出場を誇る伝統校だが、68年の第44回大会を最後に出場は途絶えている。

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2年生 馬場勇希

実際、選手にとって、箱根駅伝は遠い存在だった。
 「立教箱根駅伝2024」が始まる前に入学した2年の馬場勇希(ばば・ゆうき)(現代心理学部映像身体学科)は、「箱根駅伝は憧れの存在ではありましたが、やはり心の中でどこか一線を画す部分があって、自分が在学中の本選出場は『むずかしいだろうな』という気持ちは持っていました」と話す。

ところが、「立教箱根駅伝2024」のスタートで状況は一変した。馬場は、こう続ける。
 「上野監督が就任してから10か月、自分も含め、ほとんどの選手がタイムをアップさせ、自己記録を更新しています。チーム力は目に見えて上がっている。箱根駅伝を現実のものと考えるようになりました」

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