先進の検査機器と患者に寄り添った医療を提供
乳がんの検査から治療後までをフルサポート

東京メトロ有楽町線豊洲駅より直結。豊洲フロント2階
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今や11人に一人の罹患率といわれる乳がんだが、検診の受診率は50%に届かない。そんな状況を少しでも改善したいと、さまざまな工夫を行っているのが、大手町さくらクリニックin豊洲だ。先進的な高度医療の提供だけでなく、近隣の病院との密な連携、患者の立場に立った検診の仕方やフォローなど、検診受診率の向上と、病気の早期発見に心を砕いている。



院長 西山 寿子

院長

西山 寿子

にしやま・としこ/埼玉医科大学卒業、同大学循環器内科勤務、2007年に大手町さくらクリニックを開設。


全国でも導入施設が少ない先進機器による画像診断

 2010年に大手町から豊洲に移転してきた大手町さくらクリニックin豊洲。院内が広くなったこともあり、患者の声に応えるために、これまでなかった子宮がん検診もできるよう診療科を拡充した。
 通常、乳がん検診はマンモグラフィーによって行われる。マンモグラフィーは、細かい石灰化を作るような乳がんを発見するのに適している装置だ。ただ、若い女性に多い乳腺濃度が高い高濃度乳房の場合、乳腺も石灰化も白く映るため見つけにくいというデメリットがある。実に50歳未満のアジア人の4/5が高濃度乳房と考えられるため、乳がんの発見率を向上させるには超音波検査を併用して総合判定するのが望ましい。
 同院の乳がん検査では、超音波検査(乳腺エコー)を2つの方法から選ぶことができる。従来の、技師が行うエコー(ハンドヘルド超音波検査)と、全国でも導入する施設が少ない乳房用自動超音波画像診断装置(ABUS)だ。
 従来からあるハンドヘルド超音波検査は、画像が断層面だけに限られ、全体を記録することはできないが、ABUSは、乳房の真上、内側、外側の3カ所に探触子を押し当てると乳房全体を撮影でき、3Dで記録することができる。
 さらにABUSは自動撮影のため、技師の技量に左右されていたハンドヘルド超音波検査より精度の安定性が高い。一次検診の目的は、所見の見逃しが無いことだ。ABUSは全画像を3Dで保存ができるので、後日でもあらゆる方向からの画像を読影し、診断することができる。例えば乳房内に線維腺腫が複数あるときなども、以前の撮影画像と比較しながら区別できるなど、メリットが多い。


検査の精度が上がり患者の利便性も向上

 同院は企業検診でも併用検診をすすめている。集団検診の際は、マンモグラフィーの後、検査時間が短く、安定性の高いABUSで撮影し、何らかの所見がありそうな場合は後日保険でハンドヘルドのエコーを受ける。所見がありそうな部分の悪性度を精査するためだ。ハンドヘルドだけの場合は、所見がありそうな人には特に時間がかかるため、大勢の人を待たせてしまうことになり、患者も技師も負担が大きかった。それがABUSで撮っておいて、所見がありそうな人にだけ後でそこを中心に見るというやり方ができるようになったことで、短時間で精度の高い検査が実現し、技師もストレスが減っているという。
 またこれまでは、マンモグラフィーを読影して、何か所見があればまた別の日に来院して、そこを中心にエコーを撮るという方法だった。それが、ABUSだと全体をカバーする全画像があるため画像を見直すだけで済むという患者にとってのメリットもある。
 併用検診では両所見を総合的に判断して要精検者を決める総合判定が望ましい。マンモグラフィーにあやしい部分があると、おそらく良性だと感じても、要精査になり、精密検査で穿刺吸引細胞診などをしければならなくなる。マンモグラフィーとエコーの総合判定する場合、エコーで否定されれば痛みの伴う精密検査が避けられ、本当に必要なときにだけ精密検査をすればいい。総合判定の実施には、医師や施設に条件があるが、同院ではそれらを満たした施設として総合判定を行っている。
 同院のある江東区は、検診の結果説明は必ず対面で行うことが決まっている。そこでマンモグラフィーの画像を見せて乳腺濃度などについて説明すると、次の時からオプションでエコーもする人が増えてきたという。「マンモグラフィーとエコー両方を受けてもらえると正確な診断ができるので、できれば受けてほしい。ABUSの導入で検診の精度の安定性や患者さんの利便性などがよくなりましたから、患者さんには、どちらのエコーにするか受診前に丁寧に説明して選んでもらっています。選ぶ基準がわかるように双方のメリットデメリットを並べて、選びやすいようご案内しています。エコーを自費でする場合、値段が違うと選びにくいと思われることがあるので、値段は一緒です」と西山寿子院長は語る。

先進の乳房用自動超音波画像診断装置ABUS
先進の乳房用自動超音波
画像診断装置ABUS
  待合室   待ち時間に、検査や疾患の情報をロボットが教えてくれる
待ち時間に、検査や疾患の情報をロボットが教えてくれる
先進の乳房用自動超音波画像診断装置ABUS
先進の乳房用自動超音波
画像診断装置ABUS
待合室
待ち時間に、検査や疾患の情報をロボットが教えてくれる
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医療機関との密な連携で患者のストレスを減らす

 総合判定で要精検となった場合は、なるべく患者の負担が少なくなるよう、がんセンターや昭和大学江東豊洲病院など周辺の病院と密に連携を取っている。特に昭和大学江東豊洲病院は土日も外来を行っていて、緊急性があると読影医が判断した場合は、乳腺外科の予約を2週間程度で取れるようにしてくれる。
「大きな病院の中には、予約は数ヶ月先ということもあります。がんかもしれないという状態でいつまでも精密検査の予約が取れないでいると、悪いことばかり考えて、それがストレスになってしまう。だからなるべく早く精密検査をして、次の治療方針を決めやすいようにバックアップするようにしています」と西山寿子院長は言う。
 検診では、前回との画像比較が重要なので、転々としないことも大事だという。定期的に同じ病院で受ければ前回との変化の有無なども確認でき、余計な精密検査をしなくて済む。もし所見があっても早い段階で見つけられる。転居などする場合は、画像をCDなどにコピーしてもらっておくと、医師も迷わずに診断を下せて、患者も同じ検査を何度もしなくて済むのだ。
 患者にとっての安心材料としては、医師や看護師、放射線技師がすべて女性である点も挙げられる。婦人科系の検査は患者のストレスにもなるため、そうした気持ちに配慮しているのだ。さらには、乳がんで乳房を全摘してしまった人のために、人工乳房の情報提供もしている。皮膚に貼り付けて使用するタイプの人工乳房を使った患者からは、人目を気にせず温泉にも行けるようになったと喜ばれたという。
「もし乳がんになってしまっても、できるだけ元の生活を取り戻せるようお手伝いをします。患者さんの立場に立って、自分だったらどうだろうと考えて検査から治療後まで長期に渡ってサポートできるクリニックでありたいですね」
 さらに同院は乳がん、子宮がん検診以外にも、遅延型も含めた食物アレルギー検査やアンチエイジングドックも行っている。開業した目的の一つに、早期発見以前の「病気にしない予防医学」を広めたいということがあったからだ。
 自由診療ではアンチエイジングドックや血液からマイクロRNAを検出して本当に初期のがんの有無がわかるミルテルテスト、軽度認知症のMCIスクリーニング検査など、いろいろなドクターや会社と契約しながら予防医学を充実させている。
「私がきちんとアドバイスできる検査だけ採用し内容説明と対処法をお知らせしています。結果は郵送しますが、疑問や質問があるという方には無料で説明する、そこまでして初めて、予防医療に寄与できると思っています」



医療法人社団TIK 大手町さくらクリニックin豊洲

医療法人社団TIK
大手町さくらクリニックin豊洲

東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント2F
TEL.03-6219-5688
FAX.03-6219-5689
https://www.oscl.jp/
診療科目
内科・婦人科・心療内科
休診日
土曜(第1・3・5)、日曜、祝日



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