先駆的なリハビリ専門病院
手厚い人員配置ときめ細かな対応で
効果的なリハビリを提供
退院後のフォローと地域の活性化も重視
広島県初の都市型リハビリテーション専門病院として1986年に開院し、質・量ともに高い水準のリハビリを提供し続ける先駆的な病院。新しい技術や手法を果敢に取り入れながら、 地域連携・医療体制の活性化にも中心的な役割を担う。
院長
岡本 隆嗣
おかもと・たかつぐ/平成13年東京慈恵会医科大学卒業。日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医。全国回復期リハビリテーション病棟協会常任理事。
充実した体制で効果的なリハビリを提供
西広島リハビリテーション病院は、2000年に広島県下で初の回復期リハビリ病棟を立ち上げた先駆的なリハビリ専門病院である。現在は全病棟(139床)で、365日の入院リハビリを行っている。年間の患者数は約600名、脳血管疾患の患者を中心に、整形疾患・内科治療後の患者なども幅広く受け入れる。
2019年は在宅復帰率84%(厚生局届出基準)、リハビリ実績指数46・4点を実現、質・量ともに高い水準のリハ・ケアを提供している。日本医療機能評価機構の認定病院であり、より高度・専門的な分野である「付加機能/リハビリテーション機能〈回復期〉」の認定も有する、広島県では唯一の病院である(2019年12月時点)。
病棟には10名の医師(うちリハ科専門医4名)、100名以上の療法士をはじめ15職種の専門職を配置し、医師を中心としたチーム医療でサポートする。チームは2週間ごとにリハビリプログラムを見直し、療法士を中心にできる限り制度上限の3時間までリハビリ訓練をみっちりと行う(1人1日平均2時間54分/2019年実績)。残りの21時間もリハビリに精通した看護介護職とその他の専門職により体調管理や生活動作の練習などに無駄なく使われる。
「制度上、入院期間は短くなる傾向にあります。患者さんが地域に帰って困らないために何をすべきかを見極め、効果的・効率的なリハビリとなるよう努力しています」と岡本院長は語る。
先進設備と手法の導入 選択肢の広いリハビリ
リハビリにはさまざまな手法・機器を取り入れ、その効果を科学的に明らかにするための共同研究にも力を入れている。(磁気刺激治療「Neuro-15」/東京慈恵会医科大学、「Honda歩行アシスト」/本田技術研究所、「RE-Gait®」/広島大学、MMV鑑-AKIRA- /システムフレンド など)訓練室の設備も充実しており、1周約40mの天井走行リフト、リハビリ実施前後の脳の状態を計測できる近赤外光イメージング装置「SMART NIRS」、手指やのどの動きをアシストする各種電気刺激装置など、広い選択肢から安全かつ最適な訓練を選び実施することができるような環境となっている。
■天井走行リフトは一周約40mあり、広々としたリハ室の中で歩行練習など様々な訓練を行うことができる |
■足関節の動きをアシストするRE-Gait® |
■天井走行リフトは一周約40mあり、広々としたリハ室の中で歩行練習など様々な訓練を行うことができる |
■足関節の動きをアシストするRE-Gait® |
地域に密着した医療連携とフォロー体制
切れ目のない治療を行うためには、地域に密着した医療連携が欠かせない。急性期病院に対しては、院長・副院長をはじめとする医療スタッフが毎日訪問し、できるだけ患者・家族とも面会して不安の軽減・情報収集に努めている。また、生活期のサービス事業者とも緊密に連携し、退院後のフォローアップにも力を入れている。退院2週間後には自宅へ帰られた患者・家族を対象に医療相談員が電話でヒアリングを行い、状況把握とともに相談を受け付ける。退院日や退院1ヵ月後にご自宅を訪問するサービスも行っている。
同院は広島県地域リハビリテーション広域支援センターに指定され、地域向けに開催している研修会は2019年で119回を数える。行政の介護予防拠点事業や地域住民向けのイベントにも、講師派遣や体験ブースの出展を行うなど積極的に参画している。
「患者さんが帰る地域を元気にすることも我々の大切な役割」と岡本院長は語る。
リハビリテーション科・内科・整形外科・脳神経外科
■交通
広島中心部より車で約30分・楽々園バス停よりバスで約10分・JR五日市駅南口よりバスで約15分