脊椎脊髄疾患手術・治療特集『志匠会グループ』 : WEB併載企画病院の実力2020 : 読売新聞オンライン

脊椎治療の専門病院として
難易度の高い手術に実績あり

志匠会グループでは、年間約２千件（2019年１月～12月）、累計１万５千件（2005～2019年）の脊椎手術を行っている。患者の多くは家族や知人の紹介、また他の医療機関からの紹介だ。難病指定されている後縦靱帯骨化症、黄色靭帯骨化症、腰部及び頸部脊柱管狭窄症、すべり症、頚椎椎間板ヘルニア、圧迫骨折、環軸椎亜脱臼等の治療も多く治療している。

大田理事長と葛西院長を中心に当グループの医師がチームを組みオーダーメイドの手術を行う

医療法人志匠会理事長
品川志匠会病院院長

大田快児

おおた・かいじ／1990年愛媛大学医学部卒業。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本救急医学界認定救急科専門医、日本脊椎脊髄病学会会員、日本脊椎・脊髄神経手術手技学会会員。

新横浜スパインクリニック院長

葛西直亮

かさい・なおあき／1997年帝京大学医学部卒業。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本脊椎脊髄病学会会員、日本脊椎・脊髄神経手術手技学会会員。

高度な技術を用いた手術で、変形した背骨の歪みを正常に

　手足の痛みや痺れ、長時間の歩行が難しくなるなどの症状によって、日常生活に不都合が生じることがある。これらの原因としては、痛みなどから身体を庇うために不自然な姿勢を取り続けたり、除圧術を受けた際に骨を削ったことによって、背骨の強度が弱くなったことや、骨粗しょう症により圧迫骨折が生じたりしたことにより、背骨が前後や左右に不自然な形に歪むことによって神経が圧迫されることが挙げられる。
　このような場合、痛み止めの薬やリハビリテーションなどの保存的治療によっても症状が改善されない時には手術も選択肢の一つとなる。品川志匠会グループでは神経の圧迫を解消する除圧術であれば、通常７日前後で退院できる。固定の必要な脊椎疾患に対して、先進的な手術であるＸＬＩＦ（エックスリフ）も取り入れている。またその他の方法を用いた手術の実績も豊富だ。
　その中には矯正骨切り術（ＰＳＯ）や椎体置換術（ＶＣＲ）により背骨の形をより正常な形に近づける手術等があり、これらは大掛かりな手術であるが、多くの場合患者の満足度は高い。
　また、最近では他の施設等で複数回手術を受けたが、術後の改善が思わしくない患者の来院も増えてきている。

■0-armにより手術中にナビゲーションシステムの画像を確認しながら的確な手術に努めている

■ＥＯＳ

■0-armにより手術中にナビゲーションシステムの画像を確認しながら的確な手術に努めている

■ＥＯＳ

「的確な手技」と「安全性」の両立を心掛けて精進

　大田理事長は語る。「当法人は約15年間、脊椎の手術に特化してきました。そのため医師・スタッフにとって手術のノウハウや手順の蓄積が可能であったと考えています。しかしその間、手術適応にならなかった方には、お役に立てず心苦しい思いをしています。私達は、手術の件数が多い病院が必ずしも優れているとは考えていません。患者さんに来て頂けなければ、手術件数を増やす事はできませんから。当法人では患者さんが様々な情報を集めた上で来院されております。これはこれまでの実績が評価されている証として、とても喜ばしい事だと考えています。目指すは、安全性が高く的確な手技の確立であり、これに向けて、日々、努力・精進していきます」