身体的負担の少ない先進の脊椎手術を
経験豊富な医師が丁寧に実施
手術はビデオ撮影して、患者の家族に提供している。
手術はビデオ撮影して、患者の家族に提供している。
背骨の病気を専門的に診察している八王子脊椎外科クリニックは、2013年に開院して以来、年間約600例という手術実績を誇る。
昨年5月には40年の経験を持つベテラン医師が副院長として加入。
手術法のバリエーションが広がるなど、より充実した体制になった。
院長
森 俊一
もり・しゅんいち/愛媛大学医学部卒業。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本脊椎脊髄病学会会員、日本脊椎脊髄神経手術手技学会会員、日本内視鏡低侵襲脊椎外科学会会員。
副院長
服部 敏
はっとり・さとし/奈良県立医科大学医学部卒業、名古屋市立大学大学院(医学研究科)修了。日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本脊椎脊髄病学会会員、日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医。
小切開で背骨を矯正するXLIFとOLIFを実施
八王子脊椎外科クリニックは、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、すべり症、変性側弯症・後弯症、脊椎椎体骨折、靭帯骨化症などに対して脊椎脊髄の疾患に特化した治療を行ってきた。
森俊一院長は「脊椎の疾患は高齢者特有の疾患と思われがちですが30代、40代の若い患者さんも少なくありません」と話す。
同院では年間600例以上の手術を実施。特に背骨が左右・前後にずれる変性側弯症・後弯症などに行うXLIFという手術を得意としている。
「切開を背面から行うPLIF、TLIFでは背中の神経を避ける必要がありました。XLIFでは体の側面から切開し脊椎にアプローチするため、患部に比較的容易に到達でき、出血も少なく、大きなインプラントを入れることができるため、より安定した脊椎の固定が行えるなどのメリットがあります」
このXLIFの手術を行うためには日本脊椎脊髄病学会の認可が必要であり、同学会認定の指導的立場の医師のみが執刀するという規定がある。森院長はアメリカでこのトレーニングを行い、2013年~2019年の6年間で約400件執刀し、全国でも有数の執刀件数を誇る。
「さらに、昨年5月に副院長として服部敏医師を迎えました。約40年の豊富な臨床経験を持ち、XLIFと同様に、側方からアプローチをするOLIFの技術を習得されています。 XLIF、OLIFそれぞれに特徴があり、病状に応じて適した手術を選択できるようになり、手術の幅が広がりました」と森院長は説明する。
短時間で丁寧な手術を行い感染症などのリスクを低減
森院長と服部副院長に、若手の住田貴之医師と田之上崇医師の4人体制で(写真参照)、術前カンファレンスを行い、より良い方法を検討する。
「患者さんの身体的な負担を軽くするために多角的な検討を行い、一つひとつを丁寧に、安全で的確な手術を徹底しています」
患者は八王子市内からだけでなく、近隣の山梨や神奈川県を中心に、遠方からも訪れている。
同クリニックが目指すのは、患者の痛みの本質を丁寧に聴き取り、痛みの原因がどこにあるのかを的確に診断して、患者のQOL (生活の質)が向上するように可能な限り動くことができる体に戻すことだ。
患者一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療を行い、今後も最善の治療を提供し、地域医療に貢献する方針だ。
■写真右から、住田貴之医師(2008年帝京大学医学部卒業)、森院長、服部副院長、田之上崇医師(2010年鹿児島大学医学部卒業)。 |
■Oアーム 手術中に使用するモバイル型CT。ナビゲーションシステムと連動して、安全で高精度の手術を可能にする。 |
■写真右から、住田貴之医師(2008年帝京大学医学部卒業)、森院長、服部副院長、田之上崇医師(2010年鹿児島大学医学部卒業)。 |
■Oアーム 手術中に使用するモバイル型CT。ナビゲーションシステムと連動して、安全で高精度の手術を可能にする。 |
■診療科目/整形外科
■交通/【京王バス】 JR八王子駅南口から万町1丁目下車。【神奈中バス】 JR八王子駅南口・京王片倉駅入口から万町2丁目下車。