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【PR】コロナ禍の資産運用で「金」が注目される理由

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 コロナ禍の影響により、国際経済ではこれまでにない現象が起きています。そんな中、有効な資産運用の手段として実物資産「金」が注目されています。その理由や、「金」の上手な購入方法などについて、スイス銀行で国際金融業務に従事した経験を持つ経済アナリスト・豊島逸夫さんに聞きました。

コロナ禍における金市場

 不安が続くコロナ禍で、米国の株価が史上最高値を更新したことは驚きです。コロナ対策のために、兆ドル単位という未曽有の規模でおカネがばら撒かれ、民間では「カネ余り状態」。しかも自宅待機で、これまで投資など考えたこともなかった人たちが、証券会社に口座を開設し始めました。とはいえ、この「コロナ株価バブル」に違和感を覚える人たちも少なくありません。そこで、マネーの一部は、株が下がったときに上がる傾向がある「金」の市場にも流入しています。

インフレと金価格の関係性

 実は、金が注目されているのには、もう一つ、意外な事実があります。

 米国で消費者物価が年率5%を超えるスピードで急上昇し、「インフレ」という忘れられかけた言葉が、コロナ後のリスクとして急浮上しているのです。インフレになれば、国債や預金など「紙の資産」は価値が目減りしてしまうので、モノ=実物資産の代表格である金が買われます。70年代にオイルショックで世界的インフレが勃発したとき、国際金価格は3倍以上に値上がりして、物価上昇率を上回った、という実績があるからです。

 日本でもコロナ禍のなかで、安全な資産として金が買われ、国内金価格も史上最高値を更新する局面もありました。現在でも歴史的に見れば高値圏で推移しています。とはいえ、先物市場の影響で、短期的に価格は乱高下します。そこで、株の世界も同じですが、長期に地道に毎月積み立ててゆく、という手堅い手法が主流になりつつあるのです。

“無国籍通貨”金への信頼

 話はリーマンショックに遡ります。

 当時の処方箋は「量的緩和」という劇薬でした。ドル・ユーロそして円などの主要国通貨を刷れるだけ刷ってばらまき、力ずくで株価を押し上げ、景気を良くするという新療法は、確かに効きました。しかし、世界経済が本格的に立ち直った直後に、コロナという未曽有の疫病危機が勃発したのです。リーマン後にばら撒かれたマネーは、回収されず市中に残り、その上に、コロナ救済のため更に多くの通貨がばら撒かれる結果になったのです。その金額たるや、米国・EU・日本で、それぞれ600-900兆円前後という天文学的な規模です。こうなると、紙幣はいくらでも刷れるので、その価値は薄まり、投資家は、なにか「刷れない」通貨はないのか、模索を始めます。そこで、「金なら刷れない」と思い当たり、金を保有することで自らの財産の価値が薄まり目減りすることを避ける動きが注目されるようになったのです。

 それゆえ、金を買うという投資行動は、ドル・ユーロ・円などの通貨に対する不信任票とも言えましょう。

 この不信任票を国として投じているのが、中国とロシアです。米ドルが世界の通貨として君臨していることを快く思わず、手持ちのドルを売却して、「外貨準備」として金を大量購入・公的保有しています。

 いっぽう、世界の民間部門でも、トランプ大統領の出現以来、米国への信頼感が揺らぎ、米ドルへの不信感が強まっています。そこで、発行国の無い通貨という意味で「無国籍通貨」と呼ばれる金に関心が集まっているのです。

 さて、ここからは、実務的な話に移ります。

金はどのように購入すれば良いか

 答えは、金購入のタイミングを時間軸で分散すること。プロでも最高値、最安値を正確に予測することは出来ません。保険会社など機関投資家が最近は金を買う事例が増えていますが、その買い方は、やはり「純金積立方式」なのです。

 次に、財産のどの程度を金で保有すればよいのか。

 答えは、概ね10%が目途です。筆者が勤務していたスイス銀行貴金属部でも世界の投資家に対して、金は10%程度と、徹底して説いていました。

 金を持ちすぎると単なる投機になってしまいます。株・国債・預金などと合わせて保有してこそ、金の役割が生きるのです。金は金利もつかず、配当金も生みません。それゆえ資産運用の世界では脇役です。主役の株や債券などの調子が悪いとき、価値が上がる傾向があるので、「金は嵐の晩に輝く」とも言われるのです。投資というより保険に近い概念とも言えます。

 次に、金の現物の保管について。これも悩ましい問題です。自宅に保有すれば、水害で流されてしまうリスクもあります。そこで、信頼できる会社の純金積立の形で保有することで金庫に共同保管してもらう方法が、異常気象の近年、注目されるに至っています。

話題のビットコインと金について

 仮想通貨は、なにかと金と比較されます。値動きは、なんといってもビットコインのほうが派手ですよね。どちらが良いか。まず、価値の交換手段としては、ネット環境があれば支払い手段になり得るビットコインに軍配が上がるでしょう。金現物でモノは買えません。但し、ビットコインは価格が数か月で倍になったり半額になったりするので、交換機能といっても疑問符はつきます。いっぽう、価値の保存機能となれば、これは金のほうが優れています。金には数千年にわたる通貨としての歴史もあります。更に、希少価値に裏付けされた実物資産なので、ブロックチェーンという技術によりネット上で価値が成り立つビットコインより安心感はあるでしょう。

 今後は、それぞれの長所を生かし、共存してゆくと、筆者は考えています。


経済アナリスト
豊島 逸夫 氏
豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒業(国際経済専攻)。
三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で国際金融業務に従事。
外国為替・貴金属ディーラーとしてのチューリッヒやニューヨークでの豊富な経験をもとに、国際経済のプロとして活躍している。
Twitter@jefftoshimaで日々情報発信中!


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