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【PR】いま、なぜ「金(ゴールド)」なのか?

 実物資産として確かな価値を保つ「ゴールド」。新型コロナウイルスの感染拡大下、史上最高値を記録するなど注目を集めています。これからの時代に、資産として活用するにはどうすればよいのか、経済アナリストの豊島逸夫さんに聞きました。

若い世代の注目も集める「金」

 勤めている会社はあてにならない。国もあてにならない。仮に結婚するにしても、あるいは、おひとり様でいるにせよ、やはり、おカネの問題は大切。銭の奴隷になるわけではないけれど、自宅待機で時間もあることだし、ひとつここで投資について勉強しようか―――そのような女性が増えています。

 筆者も、実際にコロナ禍で、ネットセミナー形式による女性向けゴールド・セミナーで講演する機会が増えました。

 その際に、事前アンケート調査することもあるのですが、そこで書かれた結果に驚いています。7割の参加者が同じことを書き込むのです。それは「老後」。筆者のようなバブル世代から見れば、20~30代の若者が老後の心配をするなど、考えられないことです。

 でも、話してみると、なるほど。いわゆる「氷河期世代」なのですね。生まれてこのかたバブルなんて良いことはひとつもなかった。たぶん、少子高齢化とやらで、今後も良くなることは期待できない。でも、そんな時代だからこそ、今のうちから、せめておカネの勉強だけはしておこう、というわけです。「危機に備え自衛します」というような物々しい表現を若い女性から聞くと違和感があるのですが、でも置かれた状況を考えるに、なるほどとも思うのです。

 彼女たちも、たまたま、どこかで「ゴールド・セミナー」なるものの告知に接し、まず「ゴールド?ヤバそう」と感じるのですが、でも「ゴールドジュエリーって変色やびに強いっていうし、なにがあっても価値は残るのかも」という発想にもなるようです。

 実は、セミナー後のアンケートで「豊島さんって、金の専門家という触れ込みで、少しヤバそうな人と思っていました。ごめんなさい。とても真面目なんですね」と書き込まれ、思わず吹き出したこともあります。

 そういう立場で講師側から見ると、とにかく「金について知ってみよう」と勉強する姿勢が伝わってくるので、話すほうも話しがいがあるというものです。こういっては何ですが、筆者と同世代が相手だと、バブル世代ゆえなにか「うまいもうけ話はないか」「専門家なら手っ取り早く儲かる裏技を教えてくれるだろう」とムンムン感がヒシヒシ伝わってくるのですよ。コロナ前ですと、会場にはおじ様たちの熱気が満ちたものです(笑)

「金」は世界でどんな需要?

 さて、そのゴールド・セミナーで話すことは、まず、金を誰が買っているのか。結論から言うと、中国・インド・中東の女性男性だけで、年間生産される3400トンほどの金の半分以上を買い占めてしまいます。

アバヤをまといジュエリーを選ぶドバイの女性

 
  例えば、写真は中東の都市国家ドバイでの光景。黒い民族衣装に身を包む女性たちがゴールドジュエリーの品定めをしている光景です。実は、この宝飾店は「試着室」がカーテンで仕切られています。アパレルならいざ知らず、ジュエリーで試着室?実は、イスラムの戒律で肌をさらせないので、ネックレスなどの試着にも気配りが必要なのです。更に筆者が驚いたことは、結局、身に着けても、黒の衣装の下で、人に見せられない、ということ。ジュエリーとは美しく見せるものですよね。それでもジュエリーが人気ってなぜ?色々調べたのですが、結論は「自己満足」でした。つまり伝統的に金好きな文化があるのですね。こういう文化的な金選好度の高さに裏打ちされた需要は根強いです。

 ちなみにドバイでは、アーケード街の店の全てがゴールドショップという信じられない光景も見られます。同じような金需要形態が、インドでも中国でも見られます。インドでは、嫁ぐ娘に持たせる持参金が文字通り持参「ゴールド」。金宝飾品一式持たせられなければ、父の沽券こけんにかかわります。中国では、最新ショッピングモールの入り口一等地に店を構えるのが、スタバ、ケンタッキー、そしてゴールドショップという光景も見られます。一番の売れ筋の一つが「金」。しかも若者向きモールなので、世代を超えた金への愛着が伝統的にあることが分かります。

ゴールドショップが立ち並ぶドバイのアーケード街

「金」のこれからと活用法

 さすがに昨年はロックダウンでゴールドショップも閉店。金需要は減りました。しかし、今年はその反動で、コロナ後には、潜在需要が一気に噴出しそうです。

 いっぽう、金の生産は、長期的に頭打ちから減少傾向。世界のめぼしい金鉱脈がほぼ開発され、残るは海底金鉱脈という状況なのです。原油なら液体ですから、海底油田でも噴出してくれますが、金は固体。しかも金鉱石1トンから採れる純金の量たるや僅か2グラム程度。これでは採掘コストが天文学的な数字になり、とても採算に合わないので、埋蔵量はあるのですが、開発は出来ないのです。結局、供給源としてのこれからは、リサイクルで回収される金頼み。それゆえ、供給はピークアウトというわけです。

 需要は増え、供給は減る。世界情勢は刻々変わり、短期的価格変動はあっても、「長期的」に見て金の価値は上がることはあれど、下がることは考えにくい状況です。

 最後に、金投資指南。短期的に金価格は変動するので、買い時が難しいもの。ここは毎月地味に定額で積み立てる方法が良いでしょう。今や、株の世界でも積立型のNISAなどが主流となる時代です。まずは資産の1割程度をめどに目標を立てて、慌てず、ジックリと行きましょう。金は「嵐の晩に輝く」と言われます。保険と同じ感覚でいざというときのための備えなのです。


Twitter@jefftoshima
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経済アナリスト 豊島 逸夫氏

豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒業(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で国際金融業務に従事。外国為替・貴金属ディーラーとしてのチューリッヒやニューヨークでの豊富な経験をもとに、国際経済のプロとして活躍している。


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