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【PR】スミセイ ウエルネス セミナー オンライン 「新しい自分に出会う!ココロとカラダの健康講座」

コロナ禍で運動不足になったり、不安やストレスを抱えて生活リズムが乱れたりする人が多い中、心と体の健康を考える「スミセイ ウエルネス セミナー オンライン」が12月13日、住友生命いずみホール(大阪市中央区)で開かれ、ライブ配信されました。元競泳選手で五輪4大会連続出場のメダリスト・松田丈志さん、筋肉体操でおなじみの谷本道哉さんらが出演し、新時代を健やかに生きるヒントが提示されました。

12月13日 住友生命いずみホール(大阪市中央区)にて

第1部 アスリートに聞く 成果を出すための“自超力”

■アテネの悔しさ 成長の転機に

辛坊 コロナ禍が続く中、東京五輪を目指す選手をスポーツジャーナリストとして取材されてどうですか。

松田 ベテラン選手の負担は大きいですね。若手は技術を身に付けたり、新たな練習で体を強化したりできる一方、ベテランがさらに1年、気持ちと体を維持するのは相当な努力が必要です。

辛坊 「自超力」というタイトルの著書を出されています。自分を超える力を発揮して世界で活躍されてきた中で、転機はいつでしたか。

松田 2004年のアテネ五輪です。20歳で出場した初の五輪で、得意の200㍍バタフライは準決勝で敗退し、タイムは自己記録から2秒も遅れる結果でした。帰国した際、記者会見に向かうメダリスト以外はその場で解散となり、むなしさ、悔しさを強く感じて雪辱を誓いました。

■周りの力を自分の力に変える

辛坊 何が足りないと感じ、どのような努力を?

松田 自分のことだけを突き詰めていた中で、ドキッとする場面をテレビで見ました。北島康介さんが100㍍平泳ぎで金メダルを取った瞬間、日本代表のチームメートやスタッフ、同種目のライバルまでが涙を流して抱き合って喜び、たくさんの日本人が歓声を上げる光景です。これだけの期待を背負っていたのかと感じ、五輪は一人で戦うのではなく「いかに周りの力を自分の力に変えられるか」だと学びました。それからはチームメートと助け合う関係性を築き、分析班とも協力して強化の方法を探りました。その結果、3大会連続のメダル獲得につながりました。

■徹底した自己管理

辛坊 ベストパフォーマンスを出すために、生活習慣でどんなことに気をつけていましたか。

松田 栄養・休養・運動の質をいかに上げるかが大切でした。就寝の際は90分前にお風呂に入り、上がった後はアロマオイルをたいた薄暗い部屋でリラックスし、睡眠の質を良くするサプリメントを飲んでから寝るなど、こだわっていました。

辛坊 何かを成し遂げるには、寝るだけでも気をつかう徹底ぶりがいるのですね。

第2部 コロナで変わる?これからのヘルスケア ~睡眠と運動~

■運動不足解消のチャンス

辛坊 運動や睡眠の専門家から見て、コロナ禍で感じた変化はありますか。

谷本 生活活動が極端に減り、運動不足が問題になっています。コロナ禍の前から、WHO(世界保健機関)は身体的な不活動がパンデミック状態と指摘していました。世界中の人の死因の約10%が不活動に起因すると評価する疫学研究もあります。ですから、家にこもらず、感染対策を徹底した上で外に出て活動量を増やす必要があります。なお、ウォーキングや筋トレを始める人が増えましたが、これは喜ばしい変化ですね。

友野 活動量の減少や不安感、ストレス、子供が家にいることによる家事の増加などが原因で、眠れない・睡眠時間が取れないという相談が増えています。男性の理由は主に労働時間や通勤時間の長さで、リモートワークで通勤の問題は解消したかと思いきや、起床時間が定まらなくなり、生活リズムの乱れによる不眠を招いています。

辛坊 谷本先生は筋肉が専門ですよね。筋肉が多いと免疫力が上がるとよく聞きます。

谷本 過大評価されている部分があり、そんなに影響はありません。ただ、筋力の強さや持久力の高さは、疫学的な研究においては、病気や死亡リスクの低下と相関が見られます。ちなみに、運動は基本的に免疫機能が上がる一方、アスリートの練習などの激しい運動は逆に下がることもあります。

■「寝る時間」より「起きる時間」

友野 体の基盤を整える上では睡眠も大事です。肥満率にも影響し、睡眠時間は短くても長くても割合が高く、7~9時間ぐらいが一番低くなります。

辛坊 最近、夜中に目が覚めると、その後寝られなくて困っています。

友野 加齢とともに睡眠時間が短くなり、朝早く起きやすくなるのは自然な現象です。気にしすぎて眠れない状況を自分で作っている人が多いと思います。

松田 私も現役時代、レースの前日は興奮して眠れないことがありました。そんなときは3時間でもいいと割り切り、目をつむって横になるだけでも体や脳は回復するといわれていますから、「寝られない」「どうしよう」と考えないようにしていました。

辛坊 視聴者からも「ぐっすり眠れる方法は?」「寝る前に何をすればいい?」などの質問が事前に寄せられています。

友野 何時に寝るかよりも起きる時間を一定にすることが重要です。極論を言えば、何時に寝ても構いません。起きたら天候にかかわらず空を見上げて15秒間、光を目に入れる。そうすると14~16時間後に眠くなります。夜明け前なら照明でもいいですよ。

谷本 寝る3時間以上前に脳血流を増やすと、その後の睡眠にいいといわれているため、夕方頃に筋トレなど少し強度のある運動をすれば効果的だと思います。

谷本先生から、睡眠に効果的な運動を教えてもらいました!

■健康寿命 楽しく延ばそう

辛坊 大切なのは健康で長生きすること、健康寿命ですよね。

谷本 今は100歳まで生きる人もたくさんいます。長生きすればそれだけ筋肉が衰え、自活した生活が困難になります。筋トレは何歳でもできますし、フォームを変えるなど工夫次第で負荷も調整できますので、ぜひ楽しく取り組んでください。

友野 平均寿命は4年で1歳ずつ延びています。近い将来、遺伝子学的に可能といわれる「人生120年時代」になるかもしれません。いかに人生最後まで健康な状態でやりたいことができるかが大事です。そのためには運動して筋肉を付け、しっかり栄養を取り、ぐっすり眠ることが大切ですね。

■視聴者の皆さんからリアルタイムで質問を募集しました!

Q.娘がスイミングの試合で練習の成果が出せません。平常心を保つためにはどうすればよいでしょうか?(40代女性)

A.(松田氏)僕たちでも緊張はします。排除はできないので、悪いと思わないことが大事です。競泳は、対人競技ではなく自分との戦いです。相手を気にするのではなく「どういう泳ぎをしようか」と自分の動作などを意識することで、緊張は少しほぐれると思います。

Q.筋肉をつけるためには、運動前、運動後の食事、どちらがいいのでしょうか?(50代女性)

A.(谷本氏)一般的には、後に食べたほうがよいです。運動するとインスリンというホルモンに対して筋肉の感受性があがり、食べたものが筋肉にいきやすくなります。ただ、空腹時の運動もよくありません。運動の少し前に軽く食べておくのが良いと思います。

Q.いつも寝つきはよいのですが、途中で何度か目覚めてしまいます。トータルで6時間程度の睡眠ですが、問題ないでしょうか?(60代男性)

A.(友野氏)夜中にお手洗いで目が覚めるのを気にする方は多いのですが、そのあとすぐ寝られ、昼間も元気に過ごせるのであればOKです。60代の方で6時間くらい眠れているなら、特に心配はないと思います。


【主催】住友生命福祉文化財団、読売新聞社
【協賛】住友生命保険相互会社
【後援】大阪府、大阪市