[PR] Planned & Produced by The Yomiuri Shimbun Advertising Bureau

ニュース> トピックス

【PR】データサイエンスって何だろう?

未来の“なりたい職業”第1位は「データサイエンティスト」になる?

――― 読売中高生新聞 8月28日発行号に掲載


 「ビッグデータ」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか? 人々の行動や趣味・嗜好、社会経済の動き、情報の伝達、気候変化や災害、医療、エンターテインメント……。あらゆる場面で多くのデータが取得できるようになった現在、このデータを社会課題の解決やビジネスに活用するための方法の模索がはじまりました。それが「データサイエンス」と呼ばれる分野であり、情報を分析し、活用方法を導き出す職業が「データサイエンティスト」です。

 日本ではまだまだ知名度は低いですが、アメリカの大手ネット求人会社が毎年発表する『The Best Jobs in America』でランキング1位の“ベスト・ジョブ”に選ばれるなど、世界的に重要視されている新しい職業のひとつです。日本でも今後大きな注目を集めるであろう「データサイエンス」と「データサイエンティスト」。ここではその大きな可能性を学びながら、データサイエンス分野で活躍する人材になるための道筋を見つめていきます。


専門家に聞いてみました!

Q どうしてデータサイエンスが注目されているのですか?

A データサイエンスへの関心が高まっています。デジタル化の進展によって大量のデータが利用可能になったこと、人工知能を含めて情報処理技術が進歩したことが背景ですが、企業経営や政策形成の場で、科学的な意思決定が重要になっていることも関係があります。
 データサイエンスは、理科系、文科系を問わず必要な、汎用性の高い道具になりつつあります。経済学をはじめ社会科学の研究でもデータ解析の力が大事になっています。今後はそうした傾向がますます強まっていくでしょう。
 新型コロナウイルス感染症に対しても、学校休校や外出自粛が感染拡大の抑制にどの程度効果があったのかを評価するため、モバイル端末の位置情報、小売店の販売実績、クレジットカード利用履歴などさまざまなビッグデータが使われています。どの場所が危ないのか、どの時間帯が混雑しているのか、精度の高い予測を可能にすることで、感染抑止にも貢献すると期待されます。
 Google、Amazonといった世界的な大企業だけでなく、日本でもビッグデータを活用している企業は生産性が高いことがわかっています。仕事の価値をおカネだけで測れないのは当然ですが、それらの企業は効率的に仕事ができるので「働き方改革」も進んでいます。大学でデータ解析の力を養うことは、将来どういう仕事に就くとしても必ず役立つはずです。


Q これって文系?理系? 文系・理系の両方の力が役立つデータサイエンス

A データサイエンスという名前からは、ITや科学といった、いかにも理系なイメージが思い浮かびます。しかし実際は、理系・文系の枠にとらわれない、理系・文系の両方の人材が活躍できる分野です。
 ビッグデータを解析し、ビジネスや社会課題解決に活用する、というデータサイエンティストの仕事は大きく2つの役割に分けられます。それが「データを集めて分析する役割」と「分析結果を現場で活用する役割」です。データサイエンスにおいて、データを収集・分析する力は欠かせませんが、社会情勢やビジネスの知識がないと、データの収集・分析ができても、その使い方を導き出せません。データサイエンスでは、“データを収集・分析する能力”と“データを活用する社会・ビジネスへの知識”という、理系と文系の両方の知識が求められるのです。
 もちろんデータサイエンスは一人で取り組むものではありません。チームの中には、高度なデータ収集・分析ができる“理系寄り”の人材や、社会・ビジネスに詳しい“文系寄り”の人材、さらには現場とのコミュニケーションに長けた人材なども必要です。文系・理系という垣根を越えた中で、自分の得意分野をどのように育んでいくか。データサイエンスといっても、そこでの働き方や求められる能力は、さまざまな方向に広がっているのです。



身近にある「データサイエンス」を知ろう
ビジネスや社会のあらゆる場面でデータサイエンスの活用が広がっています

興味のある商品がネット広告に出てくるのはどうして?
 SNSやWebの広告に気になっていた商品が出て驚いたことはありませんか? それは閲覧履歴や「いいね」といった、あなたの行動データを、機械が解析して検出したもの。あなたの趣向を、データから導き出しているのです。

過去のプレーデータから戦術を考えるスポーツの世界
 選手の特徴や体調管理、傾向分析、戦術立案など、データサイエンスでスポーツは大幅に進化しています。プロチームにとって、データ解析の専門家は欠かせない存在。中学・高校の部活動でも、データ活用が進む時代がくるかもしれません。

地球環境の保護にもビッグデータが欠かせない
 気温、天候、大気、水質など、自然界には膨大なデータが存在しています。人工衛星や気象観測センサーによって収集したデータを活用すれば、地球環境の現状把握や将来予測、環境保護のための方法を導き出すことも可能です。


データサイエンスを学んでめざすフィールド

 活用できるフィールドの多様性こそが、データサイエンスの持つ魅力のひとつです。さまざまな業界でビジネスを行う一般企業だけでなく、公務員やスポーツ、医療などの専門分野でもデータサイエンスを学んだ人材のニーズが高まっています。自分の興味や得意分野とデータサイエンスを掛け合わせて、未来のフィールドを探してみましょう。

  • 一般企業・・・ 企業の規模を問わず、マーケティング、営業、企画、商品開発など、データ解析はビジネスのあらゆる場面で必要になっています。
  • 公務員 ・・・ まちづくり、医療、福祉など、データサイエンスはよりよい地域づくりの重要なカギになります。
  • スポーツ関連・・・指導者だけでなく、人々の健康促進や福祉の観点からもデータサイエンスに期待が寄せられています。
  • 医療関連・・・病理の解明や新たな治療方法の発見など、ビッグデータによって大きく進化する分野のひとつです。
  • 都市 環境分野・・・人々の暮らしに関わる街づくり、環境保全等の分野では、よりグローバルな視点が求められます。