街の「タリーズコーヒー」ショップで味わうようなショップクオリティーを自宅でも――。そんな「おうちタリーズ」のニーズに応えてくれる「TULLY’S COFFEE」ブランドから様々な製品が相次いで発売され、注目を集めている。
レギュラーコーヒーシリーズの「BARISTA’S ROAST(バリスタズ・ロースト)」から2年目を迎えたドリップバッグや、人気商品のボトル缶と同じ産地の豆をブレンドした粉タイプの「BLACK」・「キリマンジャロブレンド」。また、ホームユースのドリンクタイプであるブラックコーヒー「MY HOME BLACK」ー1L紙パック。いずれもバリスタが監修するコーヒー豆にはじまり、焙煎や粉砕、抽出(ドリンクタイプ)にいたるまで製品に仕上げるまでに様々なこだわりがあるという。
美味しいコーヒーを自宅でも こだわりの商品が人気
日本ではコーヒー市場規模の横ばい傾向が続く中、近年、売り上げを伸ばしているのがブラックコーヒーだ。同カテゴリー製品はここ10年でコーヒー市場での割合が約2倍になり、現在では市場全体の3割以上を占めるという。「レギュラーコーヒーを入り口にした消費者のこだわり志向と、健康志向の高まりが影響しています」と伊藤園のマーケティング本部でコーヒー飲料の企画開発を手がけている井上信一さんは話す。
「『おうち時間』が増え、ショップで飲むようなこだわりのコーヒーを自宅でも楽しみたいというニーズも高まっています」と井上さん。
生活シーンや好みに合わせ多様な商品ラインアップ
ただ、凝りだしたらきりがないし、手間もかかる。そこで、「手軽にコーヒーショップで飲むようなおいしさを楽しめないか」という声に応えたのが、今回パッケージをこれまでの黒基調から金色に一新した「TULLY’S COFFEE BARISTA’S ROAST」のドリップバッグだ。あらかじめ挽いたコーヒー豆がフィルターに入っていて、それをカップにセットしてお湯を注げばできあがる。
特長は意外とあまり見かけない丸形フィルター。円錐形のドリッパーを使ったハンドドリップのように、円に沿って小さな丸を書くようにお湯を注ぐ“回し淹れ”をすることで均等に抽出しやすくなる。さらにフィルターがコーヒーに浸かった状態で少し待つと、濃いめに仕上がるという。自分好みの味わいに調整できるのも、この製品ならではの魅力だろう。
香り高いコロンビアコーヒーにバランスのとれた味わいのブラジルコーヒーをブレンドした「スタンダード」、コク豊かなキリマンジャロコーヒーにブラジルコーヒーをブレンドし深めに焙煎した「ヘビー」、香り高いエチオピアモカコーヒーにブラジルコーヒーをブレンドし浅めに焙煎した「マイルド」の3種類。朝起きたての一杯から、仕事でスイッチを入れるため、さらに食後のリラックスタイムにまで、シーンによって使い分けられる。そして今回「カフェオレブレンド」も新発売した。お店で飲むような本格的なカフェオレを目指し開発されたこの製品は、温めたミルクの上からドリップをする新提案のドリップバッグ。ミルクの甘みを引き立てる深めの焙煎豆によって、コーヒー本来の味わいが際立つカフェオレを楽しめる。
そして今回「TULLY’S COFFEE」ブランドならではのユニークなレギュラーコーヒー粉製品が興味深い。ブランドには12年に発売された飲料製品で、市場で5年連続ボトル缶コーヒー売上No.1(※)と圧倒的な人気を誇る「BARISTA’S BLACK」(390ml)があるが、「それに使っているコーヒー豆は売っていないの?」という消費者の問い合わせが開発のきっかけとなり、アルミの袋に入った粉タイプのレギュラーコーヒー「TULLY’S COFFEE BARISTA’S ROAST」の「ブラック」、そして同様にボトル缶で販売されている「キリマンジャロブレンド」の2種類を発売することとなった。そしてその容量にも注目だ。豆を挽いてから24時間以内に包装する「挽きたてパック」は、封を開けたままいつまでも飲み切れず、香りやおいしさが損なわれてしまうのが気になる方にもおすすめの80gと小容量設計なのも嬉しい。週末や連休、ゲストの来訪などちょっと手淹れのコーヒーをというタイミングにいかがだろうか。
※インテージSRI/2017年~2021年/缶・ボトル缶 全業態(自販機除く)/600サイズ以下
さらに慌ただしい朝でコーヒーを淹れている時間がなくてもワンランク上のコーヒーを飲みたいという「欲張りな」人のためには、ドリンクタイプのキャップ付紙パックコーヒー「TULLY’S COFFEE MY HOME BLACK」もある。レギュラーコーヒーでも使われる品種「アラビカ種」のコーヒー豆を100%使用し、深煎りと中煎りのダブル焙煎した。そうすることでコーヒー豆個々の特長を引き出し、キレとクリアな味わいを実現した。容量は1リットル。冷蔵庫の棚に常にストックしておきたい。
ショップクオリティー追求のため、妥協はしない
上述の「TULLY’S COFFEE BARISTA’S ROAST」は、良質な豆選び、そして「焼きたて(焙煎)」「挽きたて(粉砕)」、そして「淹れたて」の「3たて」を頑なに守っている。コーヒーを飲む直前に豆を焙煎し、それを挽いて、すぐに淹れると実に香りの豊かなコーヒーを楽しむことができる。そんなショップで味わうコーヒーに奥行きがあって美味しいのは、そのシンプルな原則をスタッフたちが愚直に守っているからだ。店頭に並ぶ「TULLY’S COFFEE」製品にも、そのショップクオリティーを追求したいという思いが貫かれている。
例えば、上述した「BARISTA’S ROAST」に使われる豆。バリスタ監修の風味豊かなアラビカ種だけを100%使い、生豆は定温で管理。その多くが生産した農園や生産者組合まで入手経路をトレースできるという。日本国内の自社工場で焙煎し、その後24時間以内に粉砕(焼きたて)。そして粉砕してから24時間以内に包装(挽きたて)。外気と遮断するアルミ個包装のパックに窒素充填し、淹れたてのおいしさを楽しめる。どれも時間の経過による豆の風味減少を極力防ぐのが目的だ。コストや効率を考えたら、コーヒー豆の産地で焙煎から粉砕、そしてパック詰めまでした方が楽なのに、そうはしなかった。
「お客様が街の『タリーズコーヒー』ショップで味わった本物のイメージを損なうわけにはいきません。多くの方に楽しんでいただく製品だからこそ妥協することができないのです」と井上さん。徹底した品質管理によって生まれた「TULLY’S COFFEE」ブランドは、ショップクオリティーを追求したコーヒー製品を気軽に楽しみたいという方から、味や香りにこだわる方まで幅広いコーヒーのニーズに応え、暮らしを豊かに彩ってくれそうだ。あなたも是非、「おうちタリーズ」を!