広告 企画・制作/読売新聞社広告局

神戸ポートミュージアムがグッドデザイン賞受賞

 神戸港の劇場型アクアリウム『átoa』(アトア)を核とした複合文化施設「神戸ポートミュージアム」が2022年度グッドデザイン賞を受賞した。街なかにそびえ立つ崖のようなその外観は、六甲山の隆起と水の浸食によって生まれた神戸の地形をイメージしている。六甲おろしや海風をも想起させる、土地に根差したデザインとなっている。

 また、地層のような外装や樹々による浸食を思わせる屋上など、過去から現在、そして未来へとつながる長い時間軸も強く意識。超高圧洗浄でコンクリートの洗い出しを行うなど、特殊な技法と向き合った過程も受賞理由の一つだった。設計を手掛けた大成建設株式会社・設計本部室長の土井健史氏は「当社の一連の取り組みに対し評価を頂戴でき、設計・施工者として感謝申し上げたい」と受賞の喜びを語った。

洗い出しのコンクリートが特徴的な外観
1階にはフードホールが入る

神戸の地形に合わせたデザイン

 「神戸ポートミュージアム」建設にあたり求められたのは、神戸港と街をつなぐ集客施設であると共に、ポートタワーを始めとした既存の景観にも配慮することだった。

 神戸は約100万年前から始まる地殻変動によって六甲山地が隆起を繰り返してきた一方、波や風雨による浸食で街の土台が形成されてきた歴史がある。この成り立ちに倣い、コンクリートの材料(骨材)や工法を工夫し、1・3階に瀬戸内海の骨材、2・4階に六甲山の骨材を使い分けた。さらに、外壁全面を水で洗い出すことで骨材を露出。土地固有の色をまとった、地層のようなむらのある外装が実現した。また、多くの植物を取り入れ、四季折々の景色と建物とがシンクロする様子も体感できるようになっている。

なぜ信託銀行が水族館に携わるのか

 同施設に入る『átoa』(アトア)はアクアリウムとアートが融合した都市型水族館だ。1階にはフードホールもあり、家族連れやカップルなど、幅広い層から人気を集めている。

 同施設の開発に携わった企業の一つにSMBC信託銀行がある。銀行と水族館は一見つながりがないようにも思えるが、同行が経営において “サステナビリティへの取り組み”に注力していることに関係する。

 人生100年時代のパートナーとして、水族館のように長く地元に愛される施設を建て、不動産や金融分野での専門性を駆使しながら開発や、その後の運営にまで携わる。そのプロセスを経て、地方創生、ひいては持続可能な社会の実現へとつなげる。いわば、金融・社会インフラの担い手としてSMBC信託銀行がコミュニティーの醸成に一役買うこととなる。SMBC信託銀行の挑戦は続く。

AQUARIUM × ART
átoa(アトア)
兵庫県神戸市中央区新港町7‒2 神戸ポートミュージアム 2階~4階
公式インスタグラム


四国水族館
香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4(宇多津臨海公園内)
公式インスタグラム


SMART AQUARiUM SHIZUOKA (スマートアクアリウム静岡)
静岡県静岡市葵区御幸町10番地の2 松坂屋静岡店 本館7階
公式インスタグラム