広告 企画・制作 読売新聞社ビジネス局

家族でお盆に話し合う「親の介護」と「これからの住まい」

▶家族で話し合うコツと、話し合う内容をLIFULL介護の小菅編集長が解説

LIFULL介護 編集長/介護施設入居コンサルタント
小菅 秀樹 さん
老人ホーム、介護施設の入居相談員として1500件以上の入居相談に対応。入居相談コールセンターの管理者を経て現職。「メディアの力で高齢期の常識を変える」をモットーに、介護コンテンツの制作、寄稿、登壇。YouTubeやX(旧Twitter)でも介護の情報発信を行う。

様々なエリアのお住まいをご覧いただけます。
▼▼ 資料請求も可能です。 ▼▼

お盆の時期は、家族が向き合い、改めて「親の介護」と「これからの住まい」について話し合う良い機会です。ひと昔前であれば「そんな縁起の悪い話をするな」と言われたかもしれません。しかし現在は介護サービスの制度や医療などが発達し、様々な形態のシニア住宅が増え、老後のことに対して自己決定ができる時代です。事前に親や家族と話し合っておくと、介護がいざ始まった時の混乱やストレスを最小にできます。また、親の希望や介護、住まいの方針を明確にでき、介護が始まった際に円滑に対応できます。

話し合いを進めるコツ

親の意向を聞き出す際には、急がず慎重に進めることが求められます。親から自然に意見を引き出すコツは以下の通りです。

1. 話しやすい空気を作る

自然な会話の流れとして介護の話題を持ち出し、全員がリラックスした状態で話し合いに参加できるよう配慮することが大切です。TVCMを見たタイミングで話題を出してみたり、「最近体調はどう?」など健康を気遣ったり、自分の健康状態をきっかけにしてみてもよいと思います。まず気軽な雑談からでいいので始めてみましょう。

2. 具体的な場面を設定して質問する

「将来もし介護が必要になった時、お母さんだったらどのようなケアを希望する?」と、具体的なシチュエーションを提示して質問してみると相手も回答しやすくなります。 親の気持ちや希望を尊重して傾聴し、共感しながら急がず焦らずに意見を聞くことが重要です。

3.選択肢を提示する

親がイメージできていない場合は、 選択肢の例を提示して尋ねることで回答しやすくなる可能性があります。例えば、「介護は家族にしてほしいのか、それともプロに任せたいのか」「最後まで自宅で過ごしたいのか、それとも介護施設も考えているのか」などの質問を投げかけてみましょう。この時点で方向性を決める必要はありません。まずは親の意向を確認することが目的です。

話し合いの内容

2023年にLIFULL 介護で行った『ご家族と老後について話し合っていること』の調査では、介護について話し合っている人が少ないことがわかりました。「認知症によって資産が凍結されてしまった」、「一刻も早く介護施設に入居しなければならないが近隣の施設はどこも満室」などはよく聞くケースですが、前もって情報収集や準備、ご本人の意思を確認しておくことで最悪の事態を回避できるでしょう。意思は変わることがあるので、無理に一度の話し合いで確定しようとせず、機会を設けながら少しずつ進めるとよいでしょう。

1. どこで介護を受けたいか

自宅で介護を受けたいか(在宅介護)、老人ホームに入居してもいいのか(施設介護)について、親の意思を確認しておくとよいでしょう。どこで介護を受けたいかによってかかる金額も大きく変わってくるので、後述の資産の話題にも繋がります。

2. 認知症を想定した対策

認知症は突然発症することもあり、家族が対策を取る時間が限られてしまう場合があります。そのため、成年後見人制度や家族信託などの法的手続きを事前に知っておくことをおすすめします。これらの制度を利用することで、親の財産管理や生活支援がスムーズに対応できるでしょう。また、事前に話し合っておくことで、家族間のトラブルや混乱を防ぐことにも繋がります。

3. 老人ホームへの入居の希望

老人ホームへの入居を検討する際には、親はどのような施設が良いかを確認しておくことも大切です。住み慣れた地域が望ましいのか、家族の近くにいる方が安心できるのか。自然に囲まれた静かな環境が良い人もいれば、便利な都市部を希望する人もいます。ほかにも、趣味がつづけられる施設や、提供されるサービスの希望などを明確にすることが大切です。

4. 親の経済状況と介護資金

親にどれくらいの収入や資産があるのか、介護費用にどれくらい充てられそうかを確認しておきましょう。経済的に余裕があれば、介護保険サービスだけでなく「保険外サービス」などを利用して生活の困りごとを解消することができます。また、老人ホーム選びにおいても予算次第で選択肢が大きく変わります。介護は10年以上続くこともあるため、経済面でも無理のない計画を立てることが大切です。

5. 家族の役割分担

介護は介護に協力できる家族が複数いる場合、それぞれの役割分担を事前に話し合っておくとよいでしょう。兄弟や親族間で誰が何を担当するのかを明確にしておくことで、介護が必要になった時にスムーズに対応できます。これにより、家族全体で協力しながら親の介護を行うことができ、精神的な負担も軽減されるでしょう。

6. 緊急時の連絡体制

もしも親に何かあったときは誰に連絡するのかを事前に決めておきましょう。家族や兄弟間ではグループLINEで連絡を取り合う人も増えていると思います。連絡先や手順を決めておくことで緊急時の混乱を防ぎ、スムーズに対応できるようになります。また、親の持病や飲んでいる薬、かかりつけ医なども確認しておくことで、親も家族も安心して過ごせるようになるでしょう。

後悔しないためにも

多くの方が切羽詰まった状況で介護や老人ホーム入居の相談に訪れるため、「もっと早くご相談いただければ」というケースが少なくありません。事前に何も決めていないと、急に介護が必要になった際に、親の希望に沿わない選択をせざるを得ないこともあります。これを避けるため親と介護について話し合える関係性を作り上げていくことをおすすめします。

また、親の希望とはいえすべてを叶える必要はありません。例えば親が「子どもに介護してほしい」という希望があったとしても、そのために子どもが介護離職をすることはおすすめしません。子世代も住宅ローンや教育費が必要なタイミングですし、仕事を辞めると経済的に不安的になります。子どもには子どもの人生があります。介護を終えた先を見据え、親の希望でもできる範囲の事をすることが大切です。

入居に関するお悩みや疑問、相談は
ライフル介護 0120-991-427(9時〜18時)
※広告掲載の施設に関しては各施設に直接お問い合わせください。

様々なエリアのお住まいをご覧いただけます。
▼▼ 資料請求も可能です。 ▼▼