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元気なうちから施設の情報収集を

▶よくある失敗から学ぶ施設選び LIFULL介護 編集長が解説

LIFULL介護 編集長/介護施設入居コンサルタント
小菅 秀樹 さん
老人ホーム、介護施設の入居相談員として1500件以上の入居相談に対応。入居相談コールセンターの管理者を経て現職。「メディアの力で高齢期の常識を変える」をモットーに、介護コンテンツの制作、寄稿、登壇。YouTubeやX(旧Twitter)でも介護の情報発信を行う。

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年末年始の帰省を終えた1月は、ご家族やご親族の生活状況をあらためて把握することで、老人ホームを探す方が増える時期です。早く次の住まいを決めたいと、はやる気持ちが入居後の後悔を生むことも。今回はよくある失敗から学ぶ介護施設選びのポイントについてお話しします。

予算をしっかり吟味しよう

入居後の失敗例でよくあるのは「安いと思って入居したら想定より高くついてしまった」ケースです。近年、低価格な施設も増えていますが、多くのサービスがオプション扱いとなっていることがあります。必要なサービスを追加していたら、月額の予算をオーバーしていたため、転居せざるを得なくなる方もいらっしゃいます。

また、施設に入居したことでふさぎ込みがちになる、あるいは寝たきりになるケースもあります。その原因は、希望していたサービスやリハビリが受けられなかった、周囲の方は介護度が重く、お話しできる人がいなかった、外出が叶えられなかった、お食事が口に合わなかったなどさまざまです。

また、ご家族が失敗と感じるケースもあります。遠方から月に1〜2度、衣服の整理や通院の付き添いが必要で、疲弊してしまったという失敗談も珍しくありません。

入居後の暮らしをイメージしよう

多くの方が介護施設の情報を収集しはじめるのは「入居が本当に必要になったタイミング」です。しかし、身体状態の低下や、認知症の進行などで入居が必要になったときは、すでに自宅での生活に危険があり、一刻も早く引っ越したいというもの。早く決めなくてはという焦りから、チェックが行き届かず、入居後に後悔をしてしまうのです。お元気なうちから少しずつ介護施設の情報を収集し、ご家族で「どのような状態になったら住み替えるか」と話し合っておくことが肝要でしょう。

また、介護施設を検討するときはつい「入居」がゴールになってしまいがちです。空室があって、予算内であればと見学せずに介護施設を決める方もいらっしゃいますが、入居後は、その場所での長い暮らしが待っています。入居後にどのような生活を送るかをイメージしながら慎重にご検討いただきたいですね。

3か所は施設見学しよう

施設選びで重要なのは、どれだけ入居後の生活をイメージできるかです。まず、どんなにお急ぎであっても、最低でも3か所の施設には見学に行くことをおすすめします。3か所見ることで、判断軸がわかるようになります。

見学は内装の美しさや清掃状況を見ることも大事ですが、そこに住む方や職員の雰囲気が入居される方に合っているかどうかも確認しましょう。特に、職員の方々が入居者とどのようにコミュニケーションしているかは見ておきたいポイントです。

また、実際に入居した後の生活をイメージしながら不明な点を明確にしておきましょう。費用については、同じくらいの介護度の方が毎月いくら支払っているのか、おおよその金額を聞くと入居後の費用感もイメージしやすいでしょう。また、入居後に何が生活の楽しみになりそうかをイメージしながら情報収集や見学をすると良いでしょう。

事前確認のポイント(1):老人ホームの種類を把握しておく

老人ホームにはさまざまな種類があります。代表的な種別だけでも大まかに把握しておくと、選ぶときにスムーズです。

特別養護老人ホーム(特養)
介護や生活の支援を受けて暮らせる、原則要介護3以上の方向け。費用が安く人気があり、終身利用が可能。都市部では入居待機者が多い。

介護付き有料老人ホーム
おおむね65歳以上の方が対象。食事や掃除、洗濯など生活援助サービスから身体介護も受けて暮らせる。自立状態で入れる施設もある。介護度により介護サービス費が定額になる。

住宅型有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームとおおむね同じだが、介護は外部サービスと契約し利用した分のみ料金が発生する。そのため同じ介護度でも人により介護費用にばらつきがある。

グループホーム
要支援2以上の認知症の方が共同生活をする施設。可能な範囲で役割を持ち、自立した生活を目指す。5~9人の少人数で暮らす。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
60歳以上の方が入居できるバリアフリーの賃貸住宅。安否確認と生活相談サービスが提供されている。別契約だが介護サービスも受けられ、近年では介護度の重い方を受け入れる施設も多い。

事前確認のポイント(2):ケア体制やサービス内容を確認する

たとえば「麻痺が残る手のリハビリを続けたい」、「なるべく好きなものを好きなタイミングで食べたい」など、生活する上での希望が叶えられる体制かどうかを確認しましょう。外出の自由度や、認知症のケア、看取り対応などは施設ごとに対応方針が異なります。

事前確認のポイント(3):職員の離職率を確認する

介護は、継続的な関わりによって質が高まっていく部分があります。介護職の離職率は全産業の平均よりやや高いと言われますが、あまりに職員の入れ替わりが激しい、また極端に非正規職員の比率が高いところは介護の質が高められない可能性があります。重要事項説明書で、職員の雇用形態や離職率の状況を確認しましょう。自治体ごとの「介護サービス情報公表システム」などで公開している場合もあります。

事前確認のポイント(4):他の入居者がどのような人たちか確認する

もし入居後にお話相手が欲しい場合は、入居者同士の交流が期待できるか、入居者の平均介護度や、雰囲気を必ずチェックしておきましょう。 レクリエーションの時間帯に見学すると、入居者同士の交流や職員の対応を直接確認することができます。

事前確認のポイント(5):食事を実際に食べてみる

意外と抜けてしまうのが食事のチェックです。身体が衰えても食事は生活の楽しみとして残り続けるため、試食することをおすすめします。見学予約の際に「試食希望」と伝えます。嚥下機能や高血圧などのお体の状態に合わせた食事が提供されるかどうかも確認しておきましょう。

事前確認のポイント(6):面会に行く頻度を確認する

もし面会に行くご家族の家から遠方の老人ホームに入居する場合は、面会の頻度や必要性を確認しましょう。あわせて、どのような場合に施設からご家族への連絡があるのか、日常生活の報告はどのように行われるのかも確認すると良いでしょう。

事前確認のポイント(7):退去条件を確認する

入居できるかどうかを確認するだけでなく、どのような状態になると退去になるかも確認しておくとよいでしょう。退去条件の確認を怠ったために、入居してすぐ認知症が進んだり、医療的ケアが必要になったりすることで退去を余儀なくされるケースもあります。長く暮らせるかどうかも、施設を選ぶポイントの一つです。

入居に関するお悩みや疑問、相談は
ライフル介護 0120-991-427(9時〜18時)
※広告掲載の施設に関しては各施設に直接お問い合わせください。

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