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読売大学セレクション-龍谷大学

大学セレクション

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龍谷大学

「自省利他」の精神で「ネイチャーポジティブ」実現へ

トップインタビュー

森とキャンパスが 自然再興の拠点に

龍谷大学 入澤 崇 学長

龍谷大学 入澤崇 学長

日本の大学で初めての ネイチャーポジティブ宣言

 2024年3月、龍谷大学は日本の大学で初めて、ネイチャーポジティブに関する宣言を発出しました。30年までに生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ(自然再興)」の世界目標が定められ、現在、国際社会ではそれに向けた行動が求められています。日本国内では残念ながら、その意識はまだ低いと言わざるを得ませんが、本学では瀬田キャンパスの先端理工学部や農学部、生物多様性科学研究センターなどで、教育・研究・社会貢献の分野において生物多様性の保全に関わる取り組みをすでに展開しています。

 「龍谷大学ネイチャーポジティブ宣言」発出と共に、今春、瀬田キャンパスに隣接する「龍谷の森」が、環境省の「自然共生サイト」に認定されたことも象徴的な出来事でした。

「自然共生サイト」認定証交付式の様子(3月26日実施)
(左より:環境省近畿地方環境事務所 所長 関根 達郎 氏、龍谷大学 学長 入澤 崇)

生物多様性の保全に向けて国際社会に寄与できること

 ネイチャーポジティブな社会の実現に向けて不可欠なのが、どこにどのような生物が生息しているのかという生物多様性についての基本情報です。資源の輸出国が多い熱帯地域の国々ではそうしたデータが不足しており、自然破壊や貧困の課題もより深刻です。

 世界的なネイチャーポジティブの流れの中では、生物多様性情報を可視化する技術が欠かせませんが、それらを実行しうる有効なアプローチが、本学の有する重要なリソースの一つ、環境DNA分析です。環境に負荷を掛けない、先進的な分析技術の普及と適正な利用を通じて、「生物多様性の可視化」を推進。世界の生物多様性保全と、地域間の経済格差の是正に貢献できると考えます。

「自省利他」の精神で身近な問題から改善する力を

 龍谷大学では、多くの学生が日常生活の中に自然があることの魅力に気付いて卒業していきます。これまでいくつかの学生サークルが「龍谷の森」で活動してきましたが、ニホンミツバチの養蜂を手掛ける学生たちのユニークな活動には感心しました。養蜂に適した明るく風通しが良い森にするために森林の整備も行っていて、ほんの一例ではありますが、まさに生物多様性の保全につながる具体的な取り組みだと思います。

 龍谷大学では、自らを省みて他を利する「自省利他」の行動哲学を掲げた「仏教SDGs」を推進してまいりました。学生たちには常々、深刻化している社会課題を自分の足元にある身近なところから改善していく手法を身に付けてほしいと願っています。学びは卒業して社会に出たらそれで終わりではありません。龍谷大学は卒業生にとっても、いつでも戻ってくることができる、自らの学びを振り返る帰港地のような存在でありたい。学び続けることの大切さを学んでほしいと思っています。

■Profile■
入澤崇(いりさわ・たかし)
龍谷大学大学院文学研究科修士課程修了。同博士後期課程単位取得満期退学。1990年龍谷大学文学部講師、経営学部教授、文学部教授、龍谷ミュージアム館長、文学部長を経て、2017年4月より現職。

環境DNA分析の技術で 生物多様性を可視化する

先端理工学部 山中 裕樹 教授

先端理工学部 山中 裕樹 教授

  龍谷大学は、全国でも最も早期から環境DNA分析の研究開発拠点としての活動を続けています。私たちが琵琶湖や淀川水系を中心に15年にわたって調査・研究対象にしているのは、特に大型の生物からこぼれ落ちた環境DNA。生物そのものを捕まえるのではなく、環境中で残り香のように漂っているDNAを採取して分析し、どんな種類の生物がどれくらいそこに生息しているのかを推定し、可視化する技術です。

 環境DNA分析は、野外調査で水を採取したりするだけですので、環境負荷が少なく、必ずしも専門家が現地まで赴く必要がありません。子どもを始め、たくさんの人に調査に貢献していただくことができるのもメリット。多地点でサンプルを採取でき、今まで不可能だった時空間スケールで生き物の調査ができるのです。2021年からは「100地点環境DNA調査」と銘打って、毎年8月に琵琶湖で恒常的な市民参加型モニタリングネットワークを構築中。ネイチャーポジティブの機運が高まる中、こうした地域連携は行政や地元企業の方々とのつながりを増やす機会ともなっています。

 環境DNA分析は、学生の限られた短い研究期間の中でもアイデア次第で革新的な視点での研究が可能な分野です。瀬田の先端的なツールと恵まれた環境を生かして、学生たちにはチャレンジングな研究をしてほしいと願っています。

協力企業の担当者らと共にサンプル採取を行う山中教授(左)

全てが新しい挑戦! 仲間と養蜂のサークルを設立

先端理工学部 3回生 沖野 匠吾 さん

先端理工学部 3回生 沖野 匠吾 さん

 ものづくりが好きで、大学では何か本気で打ち込めるものを探したいと思っていました。養蜂サークルを立ち上げたのは1回生の冬。お互いの祖父が希少なニホンミツバチの養蜂家と知って運命を感じ、友人と「ニホンミツバチ研究会 Bee わーこ!」を設立しました。

 私たちのサークルでは「龍谷の森」に自作の巣箱を設置しています。1年目は大津市の養蜂家から分けてもらったニホンミツバチが全滅。2年目にハチたちが自然入居してくれた時は本当にうれしかったです。収穫した蜂蜜を使ってクレープなどお菓子作りも楽しみました。

 龍谷大学の一番の魅力は、やりたいことをかなえるための環境、施設や器具が充実しているところです。さらに教授陣も、学生のやりたいことを全力でサポートしてくださいます。2年目のサークルとして全てが新しい挑戦ですが、その分、達成感も大きいです。今後は安定した養蜂方法の確立や、誰でも簡単に作れる巣箱の研究を進めながら、さらに養蜂の魅力を広めたいと考えています。

ミツバチだけでなく 森を豊かにする活動にも参加

農学部 2回生 吉澤 叶翔 さん

農学部 2回生 吉澤 叶翔さん

 「Bee わーこ!」への入会は、ゼミで仲良くなった友人に誘われ、「何それ!?」と興味津々で見学に行ったことがきっかけでした。まだ巣箱もない状態からのスタートでしたので、自分たちが作成した巣箱へ実際にミツバチが入ってくれた時は感動しました。達成感はもちろん、来年に向けて続けたいというモチベーションの向上にもつながりました。

 サークル活動を通じて感じた自分自身の変化は、自然に対してしっかり向き合えるようになれたこと。「龍谷の森」をフィールドとして、ミツバチやハチに関係する生物の生態研究を行っているのですが、いつのまにか他の生物のことも考えるようになり、次第に森全体が豊かになるための活動をしたいという考えにシフトしていきました。

 大学のサークル活動として養蜂に関わっている学生は、関西ではまだ聞いたことがありません。ニホンミツバチの生息数が減少している現状を知っていただき、保全活動の先駆的な存在になりたいと考えています。

【POINT 進研アド編集部の視点】
龍谷大学のココに注目!

「龍谷の森」が関西私大で初めて 環境省の「自然共生サイト」に認定

 今春、瀬田キャンパスに隣接する「龍谷の森」が、環境省の「自然共生サイト」に認定されました。「自然共生サイト」とは、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」のことで、関西の私立大学としては龍谷大学が初の認定となります。すでに大学の教育・研究や学生や市民の活動拠点として実績のある「龍谷の森」ですが、今後のさらなる活動の広がりに注目です。

龍谷大学の新しいメディア BEiNG

 社会課題の本質にフォーカスし、多角的な視点で一つの事象を掘り下げ、自己の在り方を問う新しいメディアです。ぜひご覧ください。

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学部・学科

深草キャンパス

  • 文学部(1・2年生)/心理学部(1・2年生)/経済学部/経営学部/法学部/政策学部/国際学部/短期大学部

  • 大宮キャンパス

  • 文学部(3・4年生)/心理学部(3・4年生)

  • 瀬田キャンパス

  • 先端理工学部※1/社会学部※2/農学部

  • ※1 先端理工学部環境生態工学課程は、2025年4月から環境科学課程に変更します。
    ※2 2025年4月、社会学部は深草キャンパスへ移転します。

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